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しまむらの合理的判断が招いた悲劇?

東洋経済オンラインさんでこのような記事が発表されていました。

しまむら、客離れに歯止めかからない深刻事情

利益は下げ止まるも、昨夏から客数減が続く…つづきは下記リンクで読んでくださいね。
https://toyokeizai.net/articles/-/306640?page=2

粗利率の改善に着手したところで、顧客減少の真の理由に気づき、抜本的な解決を行なわない限り、すぐに復活は難しそうですね。

以前までのしまむらの強みとして、
①.原則1点づつの売り切れ御免型としていたこと
②.売れ残った商品を積極的な店舗間移動で売切っていたこと
の2点が挙げられると思います。(他にもあるかと思いますが…)

小売りチェーンの原則では、売れ筋商品の欠品は機会損失として認識されます。しかし、顧客目線に立ちあえて売り切れ御免にすることで、同じ商圏内で他人と商品がかぶらないように配慮していた面もあります。

しまむらの合理的判断とは?

しかし、現在は雑多な売場が失われ(今でも整っている感はあまりないけですが…)、ビジネスセオリー通り、商品分析を行ない、死筋の排除によるアイテムの絞り込みや売れ筋の追加などを行なった結果、自社の強みが失われていき魅力も失っていった。。。
ここで、セオリー通りに動くのは決して間違っていないと思うのですが、唯一欠けていた箇所があると思うのです。
皆さま分かりますか??

顧客目線に立てていなかったしまむら

私が思うに、店舗効率化を重視するあまり、顧客の目線に立てていなかったのかなと。

自社の魅力とは何か?強みは何か?顧客に選ばれている理由は何なのか?を追求していなかった気がします。(分かりませんけど…)

合理的な判断に基づきセオリー通りに皆動いた結果、うまくいかないケースは、ゲーム理論や競争戦略の理論でも言われていますが、この件はまた次回に。

ということで、外部環境が変化し続けている今、過去と同じ手法は通用しないと思いますが、改めて顧客目線に立ち復活して欲しいですね。

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