探究ウォッシュ
学校で探究の発表会に行くことも最近増えてきました。
呼ばれて行くこともあれば、自ら足を運んでいくこともあり、色々な生徒の発表を見る機会が増えてきました。
こちらも勉強になることも多々あり、特に呼ばれて行くことに関しては、非常にありがたいことなのですが、どうも「これは探究じゃないんじゃないのか…?」と思うことがあったので、記事にしたいと思います。
ちなみに、表題の「探究ウォッシュ」は、私の知り合いの方が話していた言葉で、SDGsウォッシュを元にした言葉です。
実態が伴わないのに、探究学習に取り組んでいるように見せかけることを指しています。
「この発表は調べ学習ですか?」
と言いたくなることが結構あります。
それが高度な調べ学習なのか、はたまた難しい内容なのかかともかく…。
調べ学習自体を否定する訳ではなく、調べ学習で終わってしまっていることに違和感を感じています。
特に進学校の生徒が、探究学習と称して、調べ学習で終わってしまうのであれば、大学受験勉強した方がよっぽど有意義では?と感じてしまいます。
志望する大学行った後に、探究なり研究なりを行ってください。が健全な気がします。
探究ウォッシュにならないために
このテーマだけで何時間でも話が出来てしまうのですが、ひとまず発表の形を検討して頂きたいと考えています。
発表の形を少し工夫すること
この「少し」でいいので、工夫をすることでより良くなるケースもあるのでは、と思います。
例えば、発表の後に質疑応答の時間を設けることです。
質疑応答をすることの意味は、以下3つと考えております。
1.次の探究取り組み課題が見えてくる
2.発表者の考えを更に深める
3.違う視点から質問をすることで、気づきを与える
一番重要なのは、これらは予め生徒に言う必要があります。
例:謝辞をいう人は真面目に人の話を聞く
そのことで、発表者に上記3つを意識してもらうと違う結果が生まれてくるのではないでしょうか。
探究学習では、生徒に深く考えたり、実際行動をしてもらったりと色々なことを経験して欲しいと願っております。