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「君たちはどう生きるか」を観た。

面白かったです。冒頭は特にワクワクしました。見終えたあとは清々しく高揚した気分になりましたが、理解したかと言われると説明できる自信がありません。

村上春樹か、富野由悠季か?という印象を受けました。それと山怪。

オタキングの岡田氏が言うところの、「わかったからおもしろい」と「わからないけどおもしろい」の両方の感覚でしょうか。

わかったからおもしろい、というにはおこがましいし、わかった気になっているだけだと思うし、そもそも誰も分からないことを伝えようとしているので、わからないことがあるということがわかる作品、とも言うべきなのでしょうか。

監督の考える物事の本質的な部分を、監督ならではの表現手法で周知し、インパクトを与えることで、生きていくという事について今一度真剣に考えるきっかけを私たちに与えてくれているのだとしたら、あえて直球で、安易に表現しているのかな、というようにも感じます。

今までも、ハイクオリティなアニメーションを駆使し、誰もがわかりやすく観ることができる表現の中に、一貫して「物事の本質とは」という普遍的なテーマを込めていたと思うのですが、今作ではそれをよりあからさまに表現してくれた感じがします。

特に今作は、監督のアウトプットのセンスに好みが分かれるのではないでしょうか。また、センスの前に何の話をしているのかがわからないと「なんのこっちゃ」となるわけだと思います。

物事の本質とは何だろうか。そして、この浮世をどう生きるか。私にはわかりませんが、考えることをやめずに毎日を過ごしたいと思います。




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