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アキ・カウリスマキ傑作選@目黒シネマ

先月、かねてから訪れてみたかった目黒シネマで、アキ・カウリスマキ傑作選2本立てを観た。

パラダイスの夕暮れ/真夜中の虹
ラヴィ・ド・ボエーム/愛しのタチアナ

今時2本立てなんて珍しい。
日替わり上映のため、まずはパラダイスの夕暮れと真夜中の虹を鑑賞。ひさしぶりのカウリスマキ節、ひさしぶりのフィルム映像の質感に、どこぞの専門学生のようにテンションが上がってしまった。アート系の映画でこんな風に気持ちが高揚するのはいつ以来だろう。

40代半ばにもなると大抵のものへの反応が薄くなりがちだが、80年代の映画を見てこんなにも衝撃を受けている自分に驚き、我に返る。やっぱりアナログって良い。そして、アキ・カウリスマキはやっぱりすごい。

結局2日連続で通いコンプリート。束の間の現実逃避。この4作を観てマッティ・ペロンパーを好きにならない人はいないだろう。すでにこの世にいないのが残念である。

どの作品も音楽がとても効いていて、“映画とは総合芸術である” という言葉を再認識させられる。

帰宅後、長年にわたって少しずつ読みながら未だ読み終わっていないアキ・カウリスマキの本を久しぶりに開いてみる。監督の作品を制覇するまで、もうしばらく楽しめそうである。

ありがとうアキ・カウリスマキ、
ありがとう目黒シネマ
清潔感があって座席も見やすく、
とても居心地が良い目黒シネマ


<おまけ>
目黒駅の近くに穴場の駐輪場を見つけた。閉店してそうなラーメン店の脇の路地を入り、突き当りを左折すると右手に墓地、左手に駐輪場が見えてくる。都会の中のちょっと不思議な村上春樹的空間。うだるような真夏が良く似合う。

CHARISTA目黒駅前駐輪場
〒141-0021 東京都品川区上大崎2丁目13

・30分無料
・24時間100円
・屋根はない


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