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食の選択肢の広がり〜プラントベースの食品について〜

9月1日~3日の3日間に東京ビッグサイトで開催された「GOOD  LIFE フェア」に行ってきました。

GOOD LIFE フェア」とは、ソーシャルグッドなモノ・サービスが集まった展示会です。

昨年も足を運んだのですが、今年はプラントベースの食品やグルメが多かった印象を受けました。


プラントベースフードとは

プラントベースフードとは、動物由来の代わりに植物由来の原料を使い、食感や味を肉や魚料理を再現した食品のことです。

例えば、大豆で作られた大豆ミートなどがあります。

大手ハンバーガーチェーン店のモスバーガーでは、大豆やこんにゃく、枝豆などで作られた「グリーンバーガー」を販売しており、近年プラントベースフードに注目が集まっています。

なぜプラントベースフードに注目が集まるのか

主に次の理由からプラントベースフードに注目が集まっています。

  • 環境問題への対応

  • アレルギーへの対応

  • 健康問題への対応

  • 菜食主義者への配慮

環境問題への対応

ぼくは焼肉やステーキ料理なども好きなのですが、実は牛などの家畜には大きな環境問題が絡んでいるのです。

家畜のゲップや排泄物からはメタンなどの温室効果ガスが発生します。

国連食糧農業機関(FAO)の2013年報告によると、世界の温室効果ガスの総排出量のうち畜産業だけで14%に上り、特に多く排出するのが牛で、畜産業のうち65%を占めるといいます。

さらに水問題。

家畜が肉として出荷されるまでの間にたくさんの水が使用されています。

特に牛に対する水の消費量は多く、1kgの牛肉を作るためには、20000倍の約20tもの水が必要だといわれています。

このように地球環境に大きな負担がかかっている家畜の問題。

とはいえ、食文化の一つである肉食を完全にやめようと言うつもりはありません。

ですがぼくたち消費者ができる環境問題への対応の一つとして、これらの事実を知った上で、お肉を食べる量を減らし、減らした分を魚やプラントベースフードに変えていくということはできそうです。

アレルギーへの対応

卵や乳製品、肉類などの動物性食品によるアレルギーをお持ちの方にとっては、プラントベースフードは食の選択肢となりえます。

後ほど紹介するサービスでは、アレルギーに配慮した食品やスイーツがありますが、味もグッドで美味しかったです。

健康問題への対応

プラントベースフードは、低脂質・低カロリー・低コレステロールなどヘルシーな食品も多いです。

生活習慣病の予防やヘルシー志向の方にとっても食の選択肢となりえます。

菜食主義者への配慮

宗教や信条などの理由で動物性の食品を食べることができない方がいらっしゃいますが、そのような方にとってもプラントベースフードは食の選択肢になりえます。

フェアの中で気になった商品・サービス

最後にGOOD LIFEフェア2023で気になった商品・サービスを紹介します。

どれもプラントベースへのこだわりだけでなく、味も美味しかったです。

ショクタス ー BEYOND FREE(ビヨンドフリー)

動物性原材料を使わないロールケーキや、アレルギー素材不使用のパン、糖質カットしたうどんなどを販売しているサービスです。

オンラインショップから注文することができます。

個人的には、卵・乳不使用の「豆乳クリームロールケーキ プレーン」が一押し。

v2

リアルな肉を再現したプラントベースミートを使って、ミンチやバーガーパテを販売している会社です。

餃子を試食したのですが、ほんとうに肉餃子を食べている感覚でした。

それでいて通常の肉餃子よりも食物繊維は多めでカロリー控えめ、低脂質です。

ヘルシー志向の方におすすめです。

大豆ヨーグルト ー ホリ乳業

ヨーグルトのメーカーである「ホリ乳業」から発売されている大豆由来のヨーグルトです。

大豆のまるごとヨーグルト」と「ソイフローラ」という2つの商品があります。

どちらも美味しかったですが、個人的には「大豆のまるごとヨーグルト」は大豆感が強く、普通のヨーグルトとはもはや別物である印象を受けました。

最後に

近年は食の選択肢が広がっており、これは素晴らしいことです。

そしてこの広がりの裏側には間違いなく企業の努力と工夫があります。

今回足を運んだGOOD LIFE フェアを通してそのことを感じ、改めてこれらの企業に感謝したいと思います。


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