よくわからないから、春が好きです
良くも悪くも、何も手につかない感じ。
今日は1日そんな感じになってしまった。それでもいいか
やることはたくさんあるし、家に引きこもるのもあまり良くないことだってわかってるけど、わたしはこのお家がすきなんだもの!
車どおりが多いけど駅から近いこの家が好きです。
自分好みの感じに家具とか部屋のトーンを揃えられたこと、太陽の光が自然と差し込むこと、いい匂いに包まれていること。一人暮らしはまだ2回目だけど、確実に1回目よりもいい暮らしができている。
そんなこのおうちとももうすぐお別れ、そして結構好きだったこの街ともお別れなんだなあ。
このおうちに住み始めてから本当に本当にいろいろなことがあった1年だった。1年で引っ越すことになるなんて思ってもみなかった。
音楽も場所も街も、その時の思い出と一緒にある感じ。
仕事をバリバリにこなしていた頃、7時半〜8時に家を出て車を借りて取引先のところまで1時間半もかけて行くみたいなことを週に2〜3日していたなあ、よくやってたわあほんと。
休職してからも、街全体がわたしのお散歩コースだった。家族づれも多いし、実家の近くとお店のラインナップが似ていた。それだからか、とても居心地が良かった。
弱っていたわたしを見守ってくれてありがとう。
疲れて帰る家路も、夏の梨の直売所も、たくさん通ったスーパーも。
日々のなんてことない一瞬一瞬が尊い。
これは毎度のことだけど、こんなこと思わずに毎日過ごしてしまうよね、世の常ではある。
そしてその瞬間にわたしと立ち会ってくれた人たち。
会社の人ともお別れのはずなんだけど、なんだか全然お別れしない感じ。
いつだっていつもと同じテンションで「会おうよ!」と言ってくれるんだろう、茨城に来てくれるんだろうと思わせてくれる先輩や仲間に会えたことは、この短い千葉での会社員生活の中で、間違いなくいちばんの収穫だ。
嬉しいことにここ最近会社の人と飲み会続きなので、いろんな言葉をかけてもらった。
「お疲れ様、ほんとうに」
「よく頑張ってたよ」
「1年で辞めると思ってましたよ(笑)」
「茨城遊びに行くからね!!!その時は車出してよ(笑)」
「絶対これからいい時間になるから、あなたにとって」
「辞めるのが申し訳ないと思う必要なんてないからね」
この言葉を思い出すとその人たちの笑った顔が思い出される。
笑顔を見せてくれる関係性でよかった。やっぱりわたしは「人運」がいいようだ。人に恵まれている。
会社の人はみんな好きだけど、ここにいることはわたしにとって最適解じゃない。言うなればそれだけだ。
限られた時間の中で、自分のやりたいことにとことん向き合いたいし、やりたいことで溺れていたい。それで苦しめられるなら本望かもしれない。
全てを大切にするなんてわたしにはそんな余裕なかったし、そんな余裕は30代の自分に任せたい。
だから今は、自分が大事にしたいこと、人、場所をどうしても選ばないといけない。
選ぶって結構つらいことでね、わたしにとっては。
選ばれなかった方のことも考えちゃうからね。
それでも、です。選び続ける。選択し続けるの。
そうすることでしか、自分と自分の周りにいる人を幸せにできないし、翻って、選ばれなかったものに思いを馳せられるようになるんだと思う。
そしていつか、その選んできたものたちが線になる瞬間が来れば、そんな時が来るのであれば、それ以上のことはない。
その一瞬のためにしばらくは時間を使おうと思う。
何度考えたって、どれだけ友達と飲み歩いたって心の奥底にある、言葉にしきれないこの切なさ。それと胸を絞られるようなきゅーっとした感覚。
もちろんそこにわくわくもあるから余計に説明がつかないわけで。
そういうよくわからない部分も含めて、わたしは春が好きです。
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