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エッセイ

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インターネットがなければ小説なんて書かなかった

インターネットがなければ小説なんて書かなかった

得意科目は国語だった。小学校三年生のとき、詩を書いて、なんだかふわっとした高揚感を味わったもののそれを吟味することはなく、ただひたすら家と学校と図書館と本の世界を行き来する日々だった。

ある日我が家にパソコンがやってきた。
中古のMacintosh。父の知人のお下がりだ。
「情報」という科目がようやく授業に組み込まれるようになった世代の私は、その画期的な道具であり玩具に夢中になった。
しかし我が

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