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夏の読書4
高校時代に私はよく学校の図書室を利用していました。いつも本を借りに来る私に図書室の先生は「本が好きなんだねえ」といって、「若いうちにこの本だけは読んでおいてね」と、ある本のタイトルを私にいいました。それは「アルジャーノンに花束を」。
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私は読みたい本がたくさんあって、本屋でバイトもしていて、バイト代は本(マンガも含めて)に消えるという具合だったので、なかなかこの本にはたどりつけませんでした。
それから何十年たったでしょう。町の図書館でこの本を見つけました。
「ああ、やっぱり名作はこうやってちゃんと残っていくんだなあ」と感心し、やっと借りて読むことにしました。
数十年の時を経て、図書室の先生のおすすめの本をじっくり味わって読みました。
![](https://assets.st-note.com/img/1720548690032-ovjlRHbaus.jpg?width=1200)
そして読み終わったあとのこの付箋(ふせん)の数を見てください。これは私が感動した言葉や名言を記したもの…ではなく、全部どこかのバカが線を引いていた場所です。
図書館にはこう書いた張り紙があちこちにあります「図書を傷つけるのは犯罪です」
線は50ヶ所ほど引かれていました。もちろん図書館に通報です。おのれ犯罪者め。
「おまえなんかアルジャーノンに殴られてしまえ!」とぼくわおもいました。
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