公立と私立学校の違い(情報科教員の視点から)Vol.2
私はこれまで公立高校に1年間、私立高校に12年間勤めてきました。その経験を踏まえて、情報科教員の視点で紹介いたします。今回は私立高校での経験について紹介します。
今後、教職に関わりたい方への参考になれば幸いです。
私立高校での経験
私は大学卒業後、私立高校に赴任しました。もともと公立の学校を目指しており、教員採用試験の受験に向けて対策をしておりました。当時は第2の就職氷河期と言われており、民間企業の就職率も低いだけでなく、教職の受験倍率もかなり高い状況でした(高校の採用で10倍〜20倍程度)。
大学から推薦を頂いて教員採用試験の1次免除のチャンスはあったものの、残念ながら2次試験に不合格となりました。そのような折に私立高校の教員募集をいくつか応募し1校合格を頂きました。
就職活動の方法
私立高校の受験方法ですが、大きく分けて次の方法があります
学校ごとに応募する
求人情報サイトを利用登録しオファーを待つ
都道府県ごとに行っている私学適性検査または履歴書預かりを申し込む
1.学校ごとに応募する
基本的な就職活動の方法となります。最近ではDODAやリクルートダイレクトスカウトなど転職エージェント系のCMがTV等で賑わせていますが、教職に関しては時代の流れからしても遅れているようでエージェント系サイトに求人を公開していないためエージェントを利用した就職は難しいです(エージェントの方法については成功報酬が発生するため学校側が支払うことが難しいため)。
なので、求人を集めたサイトから各学校のHPにアクセスし求人情報をもとに応募します。日本私学教育研究所のサイトがおすすすめです
2.求人情報サイトを利用登録しオファーを待つ
教員の求人情報サイトはいくつかあります。こちらは事前に希望の勤務形態や教科等を登録し学校からのオファーを待つというものです。1.と並行して登録することがおすすめです。私は私学採用JPとe-staff、indeedに登録しました。
indeedは急募で登録する学校が多い印象です。
3.都道府県ごとに行っている私学適性検査または履歴書預かりを申し込む
各都道府県ごとに実施している私学適性検査を受検することによって学校からのオファーが来る場合があります。検査はA,B,C等の判定が行われ、Aランクであれば多くの学校から連絡が来るようです。情報の試験を実施している都道府県は少ないため、履歴書預かりで学校からの連絡を待つ形式が多く、私も履歴書預かりを申し込んだことがあります。
応募の際に困ったこと
これは多くの私立学校でそうなのですが、各学校で出している求人票には業務内容や休日、待遇が細かく書かれていないケースが多いです。最近では詳細を書く学校も増えてきました。また、OpenWorkや転職会議といったサイトなどで口コミが書かれていますのでそちらも参考にしてみると良いかもしれません。
情報科の仕事
私が勤務していた学校では情報の専門コースがあったため、教科の情報デザインやアルゴリズムなどの専門科目を中心に担当していました。資格試験の対策(P検やITパスポートなど)も行いました。
私立高校は、各学校によって特色があり、行うカリキュラムも異なる
情報Ⅰについてはすべての学校で必須の科目となっていますが、専門科目については各学校によって実施内容が異なり、各学校によって特色があります。私の学校では主にプログラミング、資格試験対策、画像・動画編集などを行っていました。
教科の教員の人数は少ないため、業務の種類は多い。例えばPC室の管理があり、サーバトラブルが合った場合は業者への連絡などがあります。しかし、その分自分で行うことができる業務の裁量はあるため、仕事は進めやすかったです。
転職サイトについても記事にしてみましたので、ご覧頂けたら幸いです。
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