ゼリーちゅるちゅる期と服薬【休職期間中の活動③】

前回↓


 適応障害の診断を受けて休職に入っていた。
 休職に至る経緯や復職訓練については↓。


 休職期間中の最も症状がひどいときには、日々の起居にも苦労したし、固形物が喉を通らなかった。ゼリー飲料を買い込んで、なんとか栄養を摂取する日々。それまでの人生で気分が落ち込むことやうつ状態がひどい日がなかったわけではないのだけれど、ここまではっきりとした生活上の支障が出てきたことはなかったから、なかなかにショックだった。
 しっかりとした睡眠もとれず、2,3時間程度の睡眠で中途覚醒することもあり、日中も眠気に苛まれているのに神経が昂って眠れない。どことなくバランスを失っている感覚はあったのだけれど、どうにも手の打ちようがなかった。
 
 知人と電話していたときに、症状のひどさや不安の増大の深刻さに気づき、定例の日ではなかったけれど翌日に心療内科に行った。それまでは精神科医との面談のみで服薬はしていなかったけれど、ゆううつな気分の改善のために朝夕の飲み薬を初めて処方してもらい、心理士さんとのカウンセリングも行った。

 薬を受け取った瞬間に思ったのは、
 「あ、もうこれで普通の人のふりをしなくていいのか。大丈夫な振る舞いをしなくていいのか」
 「ちゃんと病人なんだな」
という安堵。「普通の人でいなければならない」「早く普通に戻って社会復帰しなければならない」という観念から離れられたことで、肩の荷が下りた。(気が向いたら、「普通」という観念について普段から思っていることを書けたらと思う。気が向いたら。)

 服薬と定期的なカウンセリングを続けていくと、症状もだいぶ和らいで、日々の睡眠、食事も問題なくすませられ、外出にも苦労しないようになった。今でも服薬とカウンセリングは継続しているが、フルタイムの勤務に復帰するまでは波を穏やかにするためにも我慢が必要なのだろう。
 

 おいしいご飯を食べられるって幸せ。しっかりと眠れるって幸せ。

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