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好きなものは「好き」って、言っていいんだ。

最近、26年間生きてきた中で積もっていた心の垢みたいなものが少しずつ取れてきている感覚がある。

「心の垢って、なんでついたんだろう。」

そんなことを考える今日この頃。

26年間生きていく中で、楽しいことや嬉しいことはもちろんあったが、苦しいことや辛いことがたくさんあった気がする。

その中で、「自分は弱い人間だ」と自分で決め、「強くならないと」と思って、自分の感じ方や捉え方を標準化するために心に垢を作ってきたんだろうなと思う。

学生時代、自分のことが大嫌いだった。弱い、繊細、不器用、自分の気持ちをうまく伝えられない・・・。

そんな自分を隠したくって、強くなりたくて、心に垢を溜め続けて自分の感度を鈍化させてきたんだろうなと思う。

その中で、攻撃的になってしまったり、相手を論破したりするような癖を持ってしまった。今振り返ると、そうしないと生きてこれなかったんだろうなと思う。

でも最近、その垢が不意にぽろっと取れる。垢が取れるときは、「好き」というよりも「いいじゃん」と口に出せたとき。

不器用な自分でもいいじゃん。気にしいで複雑に考えてしまう自分でもいいじゃん。って。

垢が取れてきたから自分のことをまた嫌いになるか?というと、そんな感覚はない。自己否定にならない自分が新鮮だった。

🌱

繊細さん(HSPさん)は、自分の気持ちを正直に伝えるのが苦手な人が多い。それは、心が優しくて、スーパーサポーター気質が強いからだと私は思っている。

「自分の気持ちを伝えて、嫌な気分にさせてしまったらどうしよう」
「相手が喜ぶことをしたい」

こうやって、繊細さんは常に自分の世界に相手がいて、相手のことを考える時間が長い。私はすごく素敵な性格だと思う。だからこそ、なかなか自分の本音が言えない。

私も自分の気持ちを伝えるのが苦手だが、実際に社会に出てから気づいたことは「自分の本音を丁寧に汲み取ってくれる人なんて、ほとんどいない」ってこと。時間や気持ち、その時感じたことがどんどん流れていく社会では、表面な自称=結果と捉えられる。

例えば、イベントに参加するとき、私は本当はイベントに参加したいと思っているけれど、他の人のことを考えて譲ってしまう。でもその相手は「譲ってくれたんだ」という表面的なことしか伝わらないので、私が本当はイベントに参加したいと思っていた感情はその時点で消えてなくなってしまう。

裏を返せば、本音を汲み取って欲しいと相手に求めるのではなくて、自分で自分の本音に意識を向ける。それを丁寧に相手に投げてみる。社会の中で心地よく過ごすためには、これが必要なんじゃないかと最近考えている。

ただ、繊細さんには時間が必要なので、はい!じゃあ今日から自分の気持ちをどんどん伝えていきましょう!と言われても難しい・・・。自分の気持ちを伝えてもいいんだ。という成功体験を増やすことが鍵になると私は思う。

だからこそ、私は自分の「いいじゃん」を時間をかけて少しずつ増やしていきたい。

自分が好きと感じたことは「好き」と言っていいんだ。そんな正直な自分もいいじゃん。って思えるように。

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