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怒りの奥を望遠鏡で覗いてみると、ホントの気持ちが見えてくるかもしれない。

4月からチームメンバーが増え、マネジメントをさせてもらえるようになった。2年間くらい部署の仕事はすべて1人で回していたため、チームでの仕事のやり方について分からないことも多い。自分と違う性格のメンバーと円滑にコミュニケーションを取れるように日々勉強している。そんな中、最近「NVCコミュニケーション」と出会った。

NVCとは、Non Violent Communication=非暴力コミュニケーションの略で、1970年代にアメリカの臨床心理学者マーシャル・B・ローゼンバーグ博士によって体系化され提唱されたコミュニケーション方法のこと。

今回はNVCで自分とつながるというセミナーを受けたのだが、NVCの手法を使って対話をすると、コミュニケーションを取る前と後では全く気持ちの清々しさが違う。「清々しいコミュニケーションってこういうことか!」と実感した。

セミナーの内容はこのような順番で進む。
まず、最近「イライラしたこと」を紙に書き出してみる。それを何も考えずにとにかく言葉で吐き出す。(このときは誰にも聞かれていないので、汚い言葉を使ったり、相手を攻撃するような表現を使ってもOK。とにかく素直に吐き出すことが大事。)

この吐き出すというのがどうやらポイントらしい。吐き出すだけでスッとするものがあった。

次に「ニーズカード」を使う。ニーズカードとは、1カードに1つニーズが書かれており、さっきの怒りに対して、自分が大事にしたかったニーズをカードを使って見つけていくのだ。

ニーズカードは全部で50枚くらい。「寂しい」「悲しい」「大事にする・される」などの感情を表す言葉や「仲間」「信頼」「安全」など単語が書かれている。たくさんのニーズが書かれているため、直感的にカードをめくっていって、ふるいにかけていく。そうして自分のニーズ(=自分が本当に大事にしたかったこと、求めているもの)を解明していくのだ。

カードを使うことで、他人に気持ちを否定されることもないし、ジャッジされることもない。あ、これこそ「非暴力的」という名前のとおりだなと思った。自分との対話をとおして、自分の本心を見つけていく作業はとても充実感にあふれていた。

誰しも怒りはあると思う。
ただ、怒りは仮面でしかない。怒りのフィルターを外し、その奥の感情を見てみると意外なニーズが隠れている。

怒りのままにコミュニケーションをとると、否定したり、ジャッジしたりとどうしても暴力的なコミュニケーションになってしまう。怒りの奥の感情を知れるようになると、「私は〜と思って悲しかったんだ、寂しかったんだ」というようにIメッセージで相手に伝えることができるようになる。

怒りの奥を望遠鏡で覗く。それがあなたの本当の自分かもしれない。

今回、私はNVCを深く勉強したわけではないので、もっと奥が深い分野だと思います。NVCを知りたい方はこちらの本を参考にしてみてくださいね。


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