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傘が盗まれた話

またアルバイト先での話だが、結構前に傘を盗まれた。
雨の日に傘をさして通勤し、公共の傘立てにさしていたところを盗まれた。
値段の高かったわけではないが、幅が広く、ストライプ柄の和風チックな傘でよく気に入っていた。
それが盗まれた。

これまで僕は、盗まれるのはビニール傘に限り、柄のある傘は盗まれないだろうと考えていた。
柄のある傘を盗もうとするとき、持ち主の傘に対する愛着を想像して、良心がやめさせると信じていたが、今回の経験でそれが覆った。

○サイコパスは0.6%の割合で存在する

しかし、ダークトライアドの特性を有したヤバい奴が一定数存在することを考えると、これは当然のことだろう。
ロンドン大学とブリティッシュコロンビア大学の研究 (Coid, Yang, Ullrich, Roberts, & Hare, 2009) によるとイングランドとウェールズ、スコットランドで強いサイコパシー傾向をもつ人の割合は0.6% (95% CI : 0.2-1.6) らしい。
ほかの特性についてはわからないが、合わせて1%くらいはいるだろう。

○傘のデザインの工夫で盗難は防げない

ちなみに傘のデザインを工夫するのは、盗難の確率を下げることはできても、完全に盗難を防止することは不可能らしい (山根・山本, 2015) 。
研究者は知らずに開くとブザーが鳴る仕組みロックをかけるといった物理的な防止策を検討している。

○盗まれた人のためのオススメ本

まあ、盗まれた傘は骨が壊れていたし、小さな穴も空いていて、間もなく買い換えようと考えていたため、経済的な損失はあまり感じなかった。
とはいえ、実際盗まれるとひどくむかつくものだ。
というわけで、最後に傘が盗まれてムカムカが収まらない人のための本を紹介する。

メンタリストDaiGo『自分を操り、不安をなくす究極のマインドフルネス』PHP研究所

マインドフルネスとは何だという方に簡単に説明すると、意識を一点に集中させることである。
で、それの何が良いかというと、様々な効用があるということであり、ストレスフルな状況で適応的な状態を維持する能力であるレジリエンスにも効くという (Lutz, McFarlin, Perlman, Salomons, & Davidson, 2013) 。
ほかにもダイエットに役立つなど意外な効果があるとか、挙げていったらきりがないため、あとは本書を読んでいただこう。

○ぼやき

盗んだ奴末代まで呪ってやるからな。

○文献

Prevalence and correlates of psychopathic traits in the household population of Great Britain. International Journal of Law and Psychiatry, 32(2), 65-73.

山根 承子・山本 哲也 (2015). ビニール傘を盗難から守る仕掛け 人工知能学会全国大会論文集, 29, 1-4.

Altered anterior insula activation during anticipation and experience of painful stimuli in expert meditators. NeuroImage, 64, 538-546.

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