中学校に勤める魅力とは何か

それは,卒業式です。

どうも,このくらいの季節になると寂しさを感じるこーぞーです。
私の他の投稿を読んでいると,職場としての学校は大変だっていう面が強調されている気がしています。まあ実際大変ではあるんですけど,この投稿ではそれ以外の面に焦点を当てます。
なお,小学校や高校などはいろいろ違うと思うんで,タイトルをこのようにしています。

卒業式こそ中学校に勤める最大の魅力である

私は講師としてですけど,教壇に立って仕事をするのは楽しかったですよ。やってよかったと思っています。
そのやってよかったと最も強く思うのが,卒業式の日です。厳密に言うと,卒業式だけ出席しても,多分大して感動しません。長ければ3年間,卒業生と共に学校で過ごし,指導をし,それがあっての卒業式というのは,胸にこみ上げる特別な感情があります。それは喜びとか寂しさとかいろいろなものが混じった不思議な気持ちで,その感情に名前を付けるのも難しいです。

教員としての日頃の仕事のつらさ・楽しさ

仕事は楽とは言えないものもあります。「死ね」くらい言われますし,ある時は授業時間にいなくなった生徒を校内で捜しまわったり,胸ぐらを掴まれたりしたこともありました。私はその程度で済んでいますが。
(だから大変じゃない面に焦点を当てると自分で言ったじゃないか!)
生徒とテレビゲームの話で盛り上がったり,冗談を言い合ったり,笑いが止まらなくなった生徒を眺めたり(笑),恋愛話したり…そういう(特に時間的な)余裕があれば,日頃楽しいもんです。

卒業式の日に感じること

そんな生徒が,卒業式では涙していたり,自分に向かってお礼を述べたり,一緒に写真に写りたがったりするわけです。喜びと共に,もう日頃会えなくなると思うと,別れが惜しくもあります。
この日の生徒の口から語られる言葉には,とてつもない威力があります。式中の卒業生による「答辞」や「旅立ちの言葉」なんて,私は大好きです。「ありがとうございました」という言葉は私は好きですが,この言葉にこれほど感情を揺さぶられるのはこの日だけと言っていいです。この体験をできるのは学校,特に中学校くらいなんじゃないでしょうか。小学校はまだ卒業生がちょっと幼いし,高校はそもそも生徒が自立して学校生活を送りますから,教員との関係がちょっとドライになるでしょうからね。
私はもう教採を受けませんし,学校にはもう戻りませんが,私が間違ってまた教員を目指すとしたら,この卒業式が要因です。この日があるから理不尽でも頑張れる。このように言う同僚もおりました。

なお,私をフォローしていただいています「ママンの書斎」さんも,以下の投稿で教員の魅力について,私と近いことをおっしゃっています。元教員でいらっしゃいます。恐らく,教壇に立つ者皆がこのように感じるのかもしれません。
②転勤

最後になりましたが,この投稿をご覧の方に,卒業を迎える方や,その保護者の方はいらっしゃいますか。
ご卒業おめでとうございます。卒業後のより一層の成長を祈念します。

おわり。

頂いたサポートは、多分知識を得るために使われると思います。