見出し画像

入院中に彼女「まや」と籍を入れようと話していたという話

入院中、
彼女「まや」と籍を入れる話をした

倒れて入院した際に身内の居ない彼女は保証人の問題等で弁護士と死後事務委任契約をしなければいけなかった

その時の事もあり、
入院中はもちろん、退院してから一緒に居るのに何かあった場合に家族である方が出来る事の幅が広がるから
という理由だった

受付に自分が届けてもいいけど、
さすがに会って二人での方がいいよねとお見舞いの許可がおりて会いに行った時にという話になった

付き合いたての頃、
家族に憧れていた彼女の家族になってあげたくて「結婚しよう」と言っていた頃は、
「まだだめ、もう少し後でね」
なんてきちんと言って「いいよー」なんて軽はずみな返事を彼女はしなかった

どんな些細なものでもまもれない、まもりたくない約束はちゃんと理由を話して空約束をしたりはしなかった

そんな彼女がその時は、
「婚姻届、私は取りに行けないから取りに行って持ってきてね」
「どっちの(住んでる地域の)役所に出したらいいんだろう?」
と返事をした
本気で考えていたのだろう

それから結婚式の話をし出して、
「私は結婚式には誰も呼ばない」
「どこかのレストランの一室で出来れば二人だけがいい」
「それじゃデートと変わらないのかw」
なんて楽しそうに話していた

自分の家族に対してもこんな風に話していたよ

彼女は「お母さんが居る人が羨ましい」と思いながら生きてきたからね

「私は結婚式には誰も呼ばない」
その理由は、
私が決めた事、良いと思ってしてる事を他人の主観等々で好き勝手言われたくない
私の想いや気持ちを他人に勝手に決めつけられたりしたくない
だった

彼女は両親を亡くしてからずっとそれで苦しめられてきたから

彼女を送り出した人達が葬儀でした事、親代わりなんて名乗る方達がその後にし続けた事はそんな彼女の嫌がる事、彼女が苦しめられてきた事だった

彼女は急変してからも亡くなる前日までわずかに起きていられた時間の中で一緒に居たい、繋がっていたいと連絡をし続けて、
あいたいと遺して死んでいった

急変して亡くなるまでのわすがに起きていられる時間があった二日間の中で必死に遺した彼女の遺言
予め用意していた他の方のものとは違い、自分への言葉だけ彼女はその最後の時間の中で遺した


入院中ずっと楽しみにしてお見舞いの許可がおりて会えたらしたい、するんだって話してた事も遺していった
あいたいから頑張るとずっと言っていた

彼女は入院中、毎日のように話していたよ

そんな彼女の想い、遺言を
送り出した方達は「本当に思ってるわけじゃない口だけの言葉」と自分達のものさしではかって決めつけて言い、彼女の想いを自分達の主観で決めつけて否定して、その相手を葬儀から排除して会わせる事無く送り出した

あいたいと遺して死んでいった彼女の想い、願いよりも、
気に食わない相手だから呼ばないという一方的な大切な娘というご自身達の想いの方が大事だったそうだ

親代わりであれ、本当に娘を大切に思っているのならご自身達の感情よりも娘の想いを優先するのが本当の親なのではないか?と思う自分が間違っているんですかね…

彼女が生きて反論出来る状態ならまだしも、もう反論すら出来ない状態で、
結婚式では無かったけど、
この世の最後の場である葬儀でそうやって彼女は話していた通りの事を送り出した人達にされて送り出されたわけです

手を握ってもらえる事も、
抱きしめてもらえる事も無く、
あいたかった恋人に会わせてもらえる事すら無く送り出された

彼女はどれだけ辛かったことだろう?
どれだけ悲しかったことだろう?

彼女の為なんて言って笑って送り出す人達の中で彼女だけが泣きながら旅立たなければいけない気持ちはどれだけのものだっただろう?

自分の葬儀なのにね

せめて、お見舞いの許可がおりる日までもってくれていたら…
お見舞いの許可がおりるのを待たずに決行していたら…
こんな残念な送り出され方はしなかっただろう
恋人ではなく、家族であれば、自分にもそれなりの権限が与えられただろうし
彼女の遺言や想いを他人に勝手に「嘘」にされる事は無かっただろう

ごめんね


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?