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【1分で読める】職場学習論(新装版)/中原淳

・義務教育の約5倍の時間を会社・仕事で過ごす

・経営学と教育学の間にあるのが職場学習論

・職場学習論の前に、下記3つの論を把握する
A.組織社会化論
個人が組織の一員になるプロセス、必要とされる知識や能力に言及
B.経験学習論
ジョン・デューイの理論「連続性の原理」と「相互作用の原理」
→過去から現在への連続性と、環境との相互作用によって個人は成長を遂げる(時間軸と空間軸)
C.組織学習論
1)個人の学習
2)組織のルーティンの蓄積
3)1.2の結合
※近年は2)に重きをおいた研究が多い

・職場学習論は、「個人が"職場内の他者との相互作用"を通じていかに変化するか」に焦点を当てている点で、ABCとは異なる。

・職場でどのような支援を受けるのか?
①仕事の息抜きになる(精神支援)
②仕事に必要な情報を提供してくれる(業務支援)
③自分自身を振り返る機会を与えてくれる(内省支援)

・誰から支援を受けるのか?
精神支援:同僚>先輩>後輩>上司
業務支援:上司>先輩>同僚>後輩
内省支援:上司>同僚>先輩>後輩

・能力向上に影響を与える6つの因子
1.業務能力向上
2.他部門理解向上
3.他部門調整能力向上
4.視野拡大
5.自己理解促進
6.タフネス向上

・能力向上に影響(正の相関)があったのは?
上司:精神支援と内省支援
→上司の業務支援は能力向上には結びつかない
先輩:内省支援
→先輩からの「なぜか?」という問いかけが大事
同僚:業務支援と内省支援
→気兼ねなく聞ける、という効果が大きそう
後輩:なし
→後輩とつるんでいても能力向上はしない

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