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娘が保育園を追い出されて無職になった話

私は1年ほど前まで、下の子(当時2歳)を保育園に預けながらパートをしていました。慣れない仕事と育児の両立。1年半ほどしてやっと軌道にのり、「これからもっとがんばろう!」と思っていたのです。

ところがそんな矢先、無念にも保育園を退園することになり、預け先が無くなったことからパートも辞めることに。

当時のことを思うと、悔しくて悲しい気持ちになるため思い出さないようにしていましたが、1年たって気持ちも落ち着きました。そこで意を決してアウトプットすることに!

私の経験が何かのお役に立てば幸いです。


なんで退園・退職することになったの?

退園することになった理由は私にとってはショッキングなものでした。

保育園側から、当時2歳の娘が言うことを聞かずに困っているため、来年以降の預かりが難しいとの申し出があったのです。

当時娘はイヤイヤ期まっさかりで、家でも手を焼いていました。たしかにあの当時の娘の相手は難しいと思います。保育園での活動中も、ご飯もなかなか食べない、散歩にもついていかない状況だったようです。

「うんうん。大変だよな。申し訳ないな。」
そう思いつつ、イヤイヤ期ってそんなものだと認識していたので、そこを理由に預かりを渋られると思っていませんでした。

それも「娘がかわいそうだから」という理由で、預かりを渋るのです。

ある時は、嫌がって散歩に行かないからといって、仕事中にお迎えをお願いする電話がかかってきたこともありました。そのときも「無理にお散歩に連れていくのはかわいそうだから!」とあくまでもかわいそうというスタンスで迫られたのです。シフト制の接客業でしたし、かわいそうという理由でお迎えを要求され、同僚に何と言えばよいのか……と困ったのを覚えています。

そんなことがあった末に退園をもうし出され、釈然としない気持ちに。しかし「もう預かりが難しいです!」と言っている保育園に、大事な子どもを預けて働く選択は私にはできませんでした。保育園での虐待のニュースもみかけますし、保育士さんに不信感を持っている今の状況で、これ以上この保育園に預けることができなかったのです。

事実上は私から退園を選んだことになっていますが、このような経緯だったこともあり、私は保育園を追い出されたと認識しています。

そして保育園を追い出されることになったのは2月。私の住んでいる地域では保育園の募集もほとんど終わっていて、他の園にも行けないタイミングです。もう仕事も辞めるしかありませんでした。

仕事にも慣れてきたところだったのに……

娘が保育園を追い出されたのは、仕事をはじめてちょうど1年半ごろのこと。不慣れななかはじめて、ようやく自分でいろいろできるうになり、「これからもっと頑張る!」と思っていた矢先でした。

思えばお客さんに怒鳴られたり、先輩に叱られたり……それでも、なんとか仕事を覚えて、少しずつ評価されはじめてきたところだったのです。悔しくてたまりませんでした。

苦労して育ててくれた職場の方々にも申し訳が立ちません。また子どもを理由に退職することは、後に小さい子どもを抱えて採用試験に臨む人のイメージが悪くなってしまう可能性もあるでしょう。

そんな葛藤のなか、保育園に退園の意思をつげたときの保育園側の言葉が忘れられません。

「お母さん!私感動しました!娘ちゃんのために仕事までやめておうちで見てあげるなんて!!」「娘ちゃんかわいそうだったもんね。よかったね~」

この言葉を聞いて唖然としました。「君たちが預かれないって言ったんだよ。保育園が無いってことは仕事辞めるしかないんだよ。私が独断で辞めることにしたみたいに言うんじゃないよ。それに、かわいそうって……もうもうもう……」

落ち込む私に、保育園側はさらに「子どもの前ではどんな時でも笑顔でいなくちゃ!!ほら!笑って!」などと言ってきます。アドバイスのつもりだったのかもしれませんが、追い打ちをかけられた気持ちでした。

そんな行き場のない感情を胸に帰宅。

家につくと、ほっとしたのか泣いてしまいました。「子どもの前で泣くのは良くない」って言われたけど……それでも泣かずにはいられませんでした。「親だって悲しかったら泣くんだぞ~」と子どもたちに言い訳しながら、ひたすら泣いた記憶があります。

「子どもがかわいそう」は親にとって言葉の暴力にもなると実感しました。

1年経ってこれで良かったのだと思うように

仕事を辞めた当時は悔しくて、半年くらいは未練タラタラでした。しかし退園・退職から1年してその思いはほとんど消えました。

きっかけは『入園許可の出た保育園にて虐待のニュースが報道されたこと』。それから『Webライターをはじめたこと』です。

入園許可の出た保育園は虐待があった!?

実は退職してから数日後、ダメ元で応募していた別の保育園から入園許可が出ました。しかし、すでに退職した後でしたので入所できず。(その保育園に入所するためには、労働などの条件を満たしている必要がありました。)「もうちょっと踏ん張れば、新しい保育園に入れたのかな~」などと思うと余計に未練が強くなったのです。

しかしそれから数ヶ月後、入園許可の出た保育園で虐待が常態化していたとのニュースが報道されました。

もしあのまま仕事を続けていれば、高確率でその保育園に入れていたと思います。あのとき退園・退職したことで、偶然にも娘を守ることになったのだと思え、少し誇らしい気持ちになりました。

Webライターをはじめたことで自信に!

退職してしばらくは、せっかくはじめた仕事を辞めたことから自己肯定感が激下がりしていました。そこで、「家でできることはないか?」と考えブログとインスタをはじめることに。しかし、思うような成果がでず、自己肯定感はさらに下がっていきました。

そんななか、なんとなくはじめたTwitterでWebライターを知ったのが私の転機になったのです!

目にとまったのは、4人の子育てをしながらWebライターとして活躍されるひかるさんのアカウントでした。はじめは「すごいな~」と上の空でしたが、だんだんその働き方に引き込まれていったのです。

▼ひかるさんとの対談内容はこちら

▼ひかるさんのnoteはこちら

そして不安を抱えながらもクラウドワークスのWebライター案件に応募。無事に採用していただき初案件をこなしました。家での私の働きに対してお金が発生したはじめての経験。とても嬉しく、自分を取り戻した思いでした。


『保育園の虐待事件』と『Webライターはじめたこと』、この2つの出来事のおかげで、「私と娘はこれでよかったんだ!」と強く思えました。

悪いことがおこっても、その先に「これでよかった」って思えることがおきる。

よく聞く話だけと、自分の身を通して体感した出来事でした。これから、もっと「これでよかったんだ!」と思えるように、仕事と子育てを楽しんでいきたいです。

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