揃うのは鼻歌くらいがいい

朝、あまりの快晴に「海を見たい」と私。
四歳息子の「公園でピクニック」という希望と、
妻の「電車で30分以内」という条件に、妥当な場所を探す。

やってきたのは「レイクタウン」という名の駅。
大型ショッピングモールで有名らしい。
混雑していたので近寄らず、そのまま隣接の公園へ。
期待した「レイク」は人工池だったけど、ヨットも出ていて雰囲気はいい。

空の青と湖面の群青のグラデーション。
陽射しは強くも、吹く風は涼しい。
木陰の芝生にシートを広げ、お昼を頂く。
ホットドッグのパパ。
おにぎりの息子。
サラスパのママ。

食後はしばし自由時間。

読書のパパ。
お絵描きの息子。
パクソジュンの動画のママ。

……皆ほんと自由だな。
ふと私が口ずさんだ菅田将暉さんの「虹」に、ドラえもんにハマっている息子が反応する。サビからママも加わって――
歌詞もバラバラだったけど、メロディだけ一つになった昼下がり。

秋麗に鼻歌そろふ家族かな

（しゅうれいにはなうたそろうかぞくかな）

季語（三秋）：　秋麗（あきうらら）、秋麗（しゅうれい）