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お坊さんの書いた仏教コラム

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お坊さんが書いたカルチャーにまつわるコラムや仏教に関するコラムをご紹介します。
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#落語

人間は欲望に駆られると、道をはずれる生き物【多田修の落語寺・黄金餅】

 寺を持たず下谷(台東区)の長屋に住む貧しい僧侶・西念が、重い病気になります。西念は、隣…

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「娑婆」の本当の意味がわかれば、何倍も面白い名作落語【多田修の落語寺・辰巳の辻占…

 ある店の若旦那、お気に入りの芸者に会いに、辰巳にやってきます。店で芸者を待つ間、辻占菓…

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土用の丑の日の前に知っておきたい名作落語【多田修の落語寺・後生鰻】

 ある隠居さんは信心深く、殺生を嫌っています。  その隠居さんが鰻屋の前を通ると、主人が…

他人の夢に入った男の話【多田修の落語寺・夢の酒】

 ある商家の若旦那、妻以外の女性とお酒を飲んでいる夢を見ました    それを妻に話すと、…

江戸時代から「罰ゲーム=丸坊主」だった? 僧侶が解説! 落語が楽しくなる仏教の話…

【其の一】墓で酒を飲む「墓見」で出会った狐と……? 演題 安兵衛狐(やすべえぎつね) 自…

『愛宕山』『蒟蒻問答』【多田修の落語寺 vol.2】

落語は仏教の説法から始まりました。だから落語には、仏教に縁の深い話がいろいろあります。こ…

『松山鏡』『粗忽の釘』『一目上がり』【多田修の落語寺 vol.1】

落語は仏教の説法から始まりました。だから落語には、仏教に縁の深い話がいろいろあります。このコラムでは、そんな落語と仏教の関係を紹介していきます。 松山鏡 だれも鏡を知らない松山村(架空でしょう)が話の舞台です。ある農家の男が、殿様から褒美をもらうことになりました。「何か望みはないか」と尋ねられると、亡くなった父親に会いたいとのこと。この男は父親にうり二つで、男の今の年齢と、父の行年がほぼ同じ。そこで殿様は立派な箱に鏡を入れ、男にあたえました。男は箱を開けると、父に会えたと大