ゆーき│T-HIKER

ロングディスタンスハイキングに魅せられたいちハイカー。Appalachian Trai…

ゆーき│T-HIKER

ロングディスタンスハイキングに魅せられたいちハイカー。Appalachian Trail(3500km)を2018年にスルーハイク。現在はNPO法人信越トレイルクラブ事務局で中の人やってます。デザイン・図画工作・MYOG好き。特技はどこでも熟睡=野営で困らないこと。FTMTS。

最近の記事

#010_先生の教え│ロングトレイル

荷物の軽量化と対峙相棒のHMG ここ5年ほど、寝泊りを伴うハイキングでは主にHyperlite Mountain Gearの2400 Windriderというバックパックを使用している。 フレームレス(正確には脱着可能なアルミ製の支柱が付属)で1気室の寸胴型、背面と両サイドにメッシュポケットというシンプルな構造。しっかりめのウェストベルトにはスニッカーズが3本ずつぐらい入るサイズのポケットが付いている。 最大容量40L+9.8L、耐荷重約18kgというスペックで使い勝手

    • #009_ATを半年間歩くために必要なアレ│ロングトレイル

      B-2ビザを取る3500kmという規模感 人間が平地を歩く速度は一般的に4km/hだそう。アップダウンのある登山での平均速度は1.5~2km/h程度と言われている。もちろん個人差はあるが、例えばだいたい8時間の日帰り山行ならば、10kmとか15kmぐらいは歩ける計算だ。 ロングディスタンスハイキングにおいても、同じ人間がやることなので基本はあまり変わらない。 ただし毎日歩くが故に、だんだんと脚の筋力が増していき、自分なりに歩きやすい歩行スタイルを掴んだり、担ぐザックが身

      • #008_金太郎の子離れ│ロングトレイル

        肚を決めて話せば作戦を練る アメリカへ行ってAppalachian Trailという3500kmの道を半年間歩いてくる、そう言ったら両親は間違いなく心配しすぎて反対するに決まっていた。 特に、普段から石橋を叩きまくって欄干にヒビを入れがちな父親をどう攻略するかが、AT行きを実現させるための最大のキーで、とにかく話しをして解ってもらう以外に方法は無かった。 鈴木夫妻が奥さんのご両親宛に作成したATスルーハイク計画プレゼン資料。拝見したら、ATの概要とルート、歩く期間やかか

        • #007_掴み取るというより│ロングトレイル

          AT、あちらです考えてみればごく自然な流れ いつの頃か誰かが「引き寄せの法則」が云々…と言っていたのを思い出した。ネット検索すると何やら小難しい(アヤシい)話が色々と出てくるが、思うにこれは我々人間にとってはごく当たり前の事象だ。 要するに、人が何か特定のことに着目すると関心は自然とそちらへ向かい、意識的・無意識的に拘わらず情報を収集するようになり、行動様式が変化していく。それに伴って活動領域は広がり(ときには狭まり)、構築される人間関係も影響を受ける。 そして何事かの

        #010_先生の教え│ロングトレイル

          #006_なにをしたいのか│ロングトレイル

          結局、原点回帰将来の夢? 目標はアウトプットした方が実現しやすいらしい。メジャーリーガーの大谷翔平選手が、高校時代にマンダラチャートというのを使って、「ドラ1、8球団」という目標を達成するための方策を可視化し、それらを実行した、というのを何かの記事で読んで感心した。 彼以外にも、イチローさんや北島康介さん、本田圭佑さんなど一流のアスリートたちが、小学校の卒業文集に「夢」と題し、その年齢に似つかわしくないぐらい具体的に目標を綴っていたというのは有名な話である。 彼らはきっ

          #006_なにをしたいのか│ロングトレイル

          #005_ソロハイクは独りか │ ロングトレイル

          素人ハイカーがいきなり80km歩けたワケ静かなトレイルで 「おかげさまで」。誰かから受けた恩恵や援助に対し感謝を表すとき、割と気軽に口にできる便利なフレーズだが、その語源は神仏的なご加護を意味する“お陰”に“様”が付いた仏教用語。 全てのものごとは因果関係によって成り立ち繋がり合い、個として独立し存在するものは一つもない、という真理を意味する「諸法無我」の考えがベースにある、実は非常に奥深い言葉だ。 特に敬虔な仏教徒でも何でもないのだけれど、いつだったかこのことを知り、

          #005_ソロハイクは独りか │ ロングトレイル

          #004_道を辿り淡々と歩く │ ロングトレイル

          はじめてのロングディスタンスハイキング歩くということ 比較的運動強度が低く、人間を含め地上に暮らす多くの生き物にとっては基本的な移動手段である、徒歩。 都会でも田舎でも、老若男女問わずみんな歩いている。大多数の人にとってそれは恐らく普通のことで、通勤や買い物、公共交通機関の乗り換えなど、日常生活から「歩く」という行為を切り離すことはできない。しかしそれはあくまで何か目的を達成させるための2次的な動作だ。 ロングディスタンスハイキングにおいて歩くことはスタートからゴールへ

          #004_道を辿り淡々と歩く │ ロングトレイル

          #003_加藤則芳さんを辿って │ ロングトレイル

          とにかく歩いてみよう加藤さんの多大なる影響 ロングディスタンスハイキングの何も知らず、週末にそこら辺の手近な山をうろつくだけのツマラナイ会社員だった自分が、今、こうやって信越トレイルの運営に関わらせてもらっている。これまでに就いたどんな仕事も霞んでしまうほど、この経験は何にも代えがたい。 月並みな表現しかできないのがもどかしいが、本当にたくさんの縁に恵まれ、とにかく自分はこのトレイルに「呼ばれた」のだと、勝手に思ってしまう(正しくは「押しかけた」のだが)。 そのきっかけ

          #003_加藤則芳さんを辿って │ ロングトレイル

          #002_ATを歩いた日本人がいた │ ロングトレイル

          「加藤則芳さん」という存在便利な時代ってこういうこと 今さらだがインターネットとは非常に便利なものだ。いくつかのキーワードを組み合わせればかなり効率的に必要な情報を収集することができるし、例え直接的なキーワードを知らなくても、関連性のある情報を辿れば求めていた答えにわりと簡単に近づけてしまう。 あとは大した目的もなく、何となくボケーっとネットサーフィンしていて、それが時に偶然の発見をもたらしたりもする。 しかし時として、自分が見たこともない景色や聞いたこともない話も、画

          #002_ATを歩いた日本人がいた │ ロングトレイル

          #001_ATっていう長い道があるらしい │ ロングトレイル

          Appalachian Trail(AT)を知ったきっかけプロローグ 心の片隅に引っ掛かりながらも、長年手つかずで忘れ去られてしまった、人生におけるバグのようなもの。そういうのはきっと誰しもが持っているはず。 別にそれが無くても生きていく上で特に支障は無いし、そもそも忘れられるぐらいの不要不急で些細な誘惑。それを追い求めるが故にその先の人生おかしな方向に転がっていく方がよっぽどリスキーだと、いい大人はみんな知っている。 だから、かつての思いがある日不意に蘇ったとしても、

          #001_ATっていう長い道があるらしい │ ロングトレイル

          #000+_自己紹介オマケ

          長めの独り言に近い(これは特に気張って拡散させようという感じではなく、あくまでも事実を述べるまで、という程度に。初めのうちに伝えたほうが今後すんなり書けて読んでもらえるかなぁと思ったので、オマケ的に記しておきます。) LGBTというコトバがかなり幅を利かしてきている感のある昨今。さまざまな人がいますが、何も今に始まったことではなく、恐らくはるか昔から色々いたんだと思います。ただ時代背景や諸々の事情でなかなか表立ってこなかっただけで。 かく言う自分もそんな中の1人で、所謂T

          #000+_自己紹介オマケ

          #000_自己紹介+このnoteについて

          はじめましてロングディスタンスハイキング(*1)沼にハマったいちハイカー、ゆーきです。 2016年に初めて信越トレイル(*2)をスルーハイク(*3)してみたら我慢できなくなり、仕事を辞めて2018年にアメリカのAppalachian Trail(*4)をスルーハイクしました。今は長野県飯山市に移住して、地域おこし協力隊として信越トレイルクラブ事務局の業務にあたっています。 ハイキングを続けていると、歩くことが日常化していきます。 逆に、歩かないでいるときの生活は非日常にな

          #000_自己紹介+このnoteについて