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おとな女子は知っていた方が!異国のマナー①食後に飲んじゃダメ?

観光ガイドに載っている情報は、あくまでも『観光客』としての私たちに向けた情報で、生活レベルの情報まで載っていることは少ないので、私たち日本人観光客も知らず知らずのうちに、様々な国で同様な非礼を働いているケースが結構あるんです!その国の人々の生活に溶け込んで初めて判る文化の違いは沢山あって、意外と大事なことだったりするんですよね。『歩き方』と『暮らし方』には、結構な隔たりがあるのが現実。例えばイギリスであれば、『腐っても貴族』じゃないけれど、いざ暮らしてみたら本当にそういう事態に遭遇することもありました。

私が一番ガツンとやられたのはイタリア。まだ 『観光客』 として行っていた頃は、イタリア人がランチの時間以降にカプチーノやカフェラッテを飲まないなんて全然知りませんでしたよ。家族ぐるみの付き合いとなりカルディナーレ家の一員として扱われるようになって、『それって変だよ』と面と向かって注意を受けるまでは。だって、日本では時間に関係なくカフェでカプチーノを飲めるし、ディナーの後の飲み物にカフェラッテを頼んだとしても、奇異な目で見られることはありませんよね。そもそも、食後ドリンクのメニューに、カプチーノやカフェラッテがリストアップされているのですから。

その地に根を下ろし、地元民に混じって馴染んでみて、初めて判る、現地のマナーとその意味。食後にカプチーノ(牛乳類飲料)などを頼んだら、『私はまだお腹いっぱいでない』 という意味にもなり兼ねない、ということ。リストランテなら鼻先で笑われて終わるけれど(こういう所から、日本人ってのは『粋』じゃぁない、常識はずれだねぇ、なんて印象が広まることになるのでしょうね)、どこかのお宅にお呼ばれディナーの際に、食後の飲み物にカプチーノを頼んでしまったら、失礼極まりないってことになり兼ねないと。

5~6度目のカルディナーレ家ホームステイで初めて言われたので、それまでの滞在を顧みて恥ずかしかったったらありゃしない!もっと早く教えてくれれば良かったのに!まぁ、私は食べることが好きなので、まだ食べたりないからカプチーノなのか、その辺を彼らも見極めていたのだろうと思いますけれど(笑)。

イタリアで、特にミラノやローマなど大都市ではない街、田舎の方へ行けば行くほど、午後のティータイムや食後のドリンクに『カプチーノ』と頼めば、怪訝な顔されること間違いありません。牛乳は朝のもの、空腹を満たすもの、子供の為のもの、という考えがあるからです。だから、満腹状態のはずの食後にカプチーノを頼むだなんて、もっての外、意味が解らない。というのが、サレルノの家族から学んだイタリア人の生き方のひとつ。

冷静に考えれば、食後、胃の消化を助けなくてはならない時に、敢えて腹持ちの良い=消化の悪い牛乳を含んだ飲料を飲むのは、ナンセンスだと言うことが判りますよね。

コーヒーが苦手であれば、紅茶か、他の飲み物を頼むのがスマート。大概のお店には、Tisana(ティサーナ)と呼ばれる消化を助けるハーブティーがあります。お酒がイケる人なら、Digestivo(ディジェスティーボ)と呼ばれる食後酒(グラッパ、リモンチェッロ、アマーロ、ミルト、サンブーカ、etc)をぜひ。強度のアルコール少量をクイッと煽ることで、胃が刺激され消化を促進する効果があるんですよ。

カルディナーレ家のパパ:アンジェロから当時教わったことは、この2つ。
①食後にミルク入り飲料を飲むのは理に適っていない、変なこと
②牛乳はママの味、カプチーノやカフェラテ好きなイタリア男はマザコンと思え

②については、辛口毒舌パパの『大人のオトコはカッフェ(日本でいうエスプレッソ)を飲むもんだろう!』という超個人的意見ですが(笑)。

この手の話題は、機会があればTravellinGorgeous®チームでも良く話すようにしています。ミスター・ホージョーも言っていましたが、イタリアでもフランスでも、ミシュランやゴーミョーの星が付いているレストランでは、食後ドリンクのメニューにエスプレッソと食後酒しか載せていないところが多いんですよ。日本でもディナータイムのドリンクメニューはそうしたら良いんじゃないかなぁ、と個人的には思うのですが。

海外で失敗し恥をかいて学んできたことあれやこれや、TravellinGorgeous®では余すところなく伝えていければと思っております。

おとな女子は、全方位からBeautiful Travellerで行きましょう!

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