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おとな女子:海外着物デビューで解ったこと

『おとな女子は旅先で簡単ずるっこ和装を楽しんで行こう』という新たな野望を掲げた前回の続き、実践後の感想編をお届けします(準備段階については先の記事をご参照ください)。

日本人の伝統衣装・民族衣装であるということは、大概の人に知られており、KIMONOという言葉も知っている人が多いこのご時世。今回出会った皆さんは、KIMONOがどういう見た目なのかは知っているし、ニュースや雑誌で見たこともあるし、中には行きつけの日本食レストランの制服だから良く目にしているという人も。ただし、実際にお洒落着・晴れ着としてのKIMONOを生で見たことがある人、遭遇したことがある人は、こちらが思っていた以上に少なかったのです。今回、140人超のゲストの9割が『人生で初のKIMONO遭遇』と言われて、大変驚きました。

そして、着物姿の私を見て、皆さん笑顔になってくれたのです!2ショット写真を撮って欲しいと、ホテルやレストランのスタッフの人からも声を掛けられたほど。50半ばにして人生最大のモテ期到来(私というより、着物の魅力のお陰)。

初の海外着用&初の独り着付けということで、正式な和装ではなかったのですが、こちらが心配するよりも、何ら問題は無かったというのが実感。KIMONOを着て動いている人間を、初めて生で見て喜んでくれている人が沢山いた、というのが事実。

正式な品は高価なものであるという認識は皆さん持っているので、着物や帯にみだりに触れてくる人はひとりもいませんでした。普段はTouchyなイタリア人家族でさえ、勝手に触ってくることが無かったですよ(笑)。遠くで見て歓声を上げて、近くで愛でてニコニコしてくれて。嵩張りましたが、持って行った甲斐があったというもの。甥っ子のために、頑張って着て良かった!

触ってくる人もいなければ、ジロジロと見てくる人もいないので、ポリエステル100%でも、造り帯でも、問題なし。会場へ着いてから思いましたが、うそつき長襦袢の袖だって、無くても全然問題なかった!海外のパーティーではやっぱり薄着の方が良い(冬でも皆さんノースリーブやらキャミソールドレスが多いですからね!)。袖が無いだけでも、断然涼しくなるので。次回からは筒袖のままで済まそうと思います(洗える着物の場合)。

ワンタッチ加工した付け帯は、荷物の重さの関係で一重太鼓の帯になってしまいましたが、フォーマルと言えどもブラック/ホワイトタイのドレスコードではなかったので、それも無問題!海外の方にとっては帯そのものの存在と柄に、ワンダフルと声を上げてくれました。二重太鼓じゃなくたって、ポリエステル帯だって、無問題!和装をするということ事態に、価値があるということを実感しました。

KIMONOは一番のコミュニケーションツールで、皆さん興味津々、質問は沢山飛んで来ましたよ。きちんと答えられる準備(知識)は必要ですね。着物についていろいろ話をすることが、一番求められたことでした。

失敗したことは、着物をきっちり着過ぎたこと。そもそも、前出の様にワンタッチで着られるように加工をしていった訳で、おはしょりが縫い付けられているため、着崩れするということが無いのです。どんなに激しく動いても、びくとも崩れない。最後のダンスタイムだって、そのまま参加して踊りましたよ。

きっちり着過ぎてしまったため、だんだんと半襟が隠れて消えてしまったのです。色無地だった分、華やかさを足そうと半襟に金糸の刺繍のモノを付けたというのに。せっかくの半襟が、いつの間にかほぼ隠れて見えなくなってしまっていました。気付いた時に、着物の方を外側へ引っ張る様にしていたものの、どの写真を見ても半襟が見えていない・・・。ああ~。もっとゆったり、ゆるく着るべきでした。まぁ、何事も経験が大事ということで、次回からはもう大丈夫でしょう!

新郎新婦からはもちろん、双方のご両親からも御礼を言われました。あちこちから参加したゲストの方々からも、目が合う度に、通り過ぎる度に『素敵』と褒められ、ホントに重くても持って行って良かった~。貴重な体験を、そして着物と再び関わるきっかけをくれて、こちらこそ感謝です。

帰国後、洗濯時にチェックしてみたら、やはり所々に汚れを発見。洗濯機で洗える着物で良かった~。着席ディナーだけならまだしも、後半は飲んで踊って騒いだのでね。こういう機会には、自分で洗える素材の着物の方が良いのではないでしょうか。

さて、次回の海外KIMONOは何処にしましょうか?個人的な意見では、おはしょりが縫い付けてあるというのは、もの凄く大きな安心感でしたよ。一方、二部式のモノも着てみて、こちらも検証してみることにします。また感想をお待ちください。

おとな女子が本気で楽しめる旅:TravellinGorgeousのため、リサーチ&実体験を元にYouTube連動で活きた情報をお届けしていきます。2022年からはツアー催行します。ご支援頂けましたら嬉しいです。また、取材にご協力頂けるホテル/宿、観光業の皆様、ぜひご連絡ください!