‟泊まることが旅になる” ホテル:Kulm Hotel St. Moritz
スイス、というよりもヨーロッパを代表する冬のバカンス地のひとつ、サン・モリッツ。クルムホテルは1856年、この地に建った最初のホテル。サン・モリッツを単なるウィンター・リゾートではなく、ラグジュアリー・ウィンター・リゾートとして発展させたのがクルムの創業者で、クルムホテルの歴史はサン・モリッツの発展の歴史でもあるのです。それ故、クルムホテルはサン・モリッツ発祥の地と言われています。1928年と1948年、サン・モリッツで2度開催された冬季オリンピック、その両方でホストを務めていたり、ボブスレーとクレスタの公式競技コースは、クルムホテルの敷地内にあるんですよ。
言うまでもなく素晴らしいファシリティの5ッ星ホテル。The Leading Hotels of The World(LHW)とSwiss Deluxe Hotelsの両方のメンバーです。
サン・モリッツ湖畔から見上げると、丘の中腹一帯がクルムホテルで占められているという圧巻の光景を目にすることが出来ます。長い歴史の中で重ねた改装や拡張により、現在は横に長い造りとなっているため、広大な敷地に164室(うちスイートは70室)があります。
館内は格調高いクラシックなインテリアで統一されています。風格漂う重厚な家具や調度品。東西に長く延びる廊下にずらりと敷かれたモフモフの赤い絨毯。まるで宮殿に足を踏み入れたような錯覚に陥ります。ちょっとしたお城観光気分も味わえますね。
部屋の鍵は、デジタル全盛の今時珍しい昔ながらの鍵。立派な房飾りのついた大きな金属製の鍵の重みは、返ってこのホテルに泊まっている特別感を増幅させる効果があります。
部屋は少し奮発しても、ぜひレイク・ビューをおススメ!部屋の窓から見下ろすサン・モリッツ湖、見渡す限りのアルプスの山々は絶景です。スイス政府観光局日本局長のサラさんも仰ってましたが、『手を伸ばしたらまるで山に届くような錯覚』を体験できますよ。
クルムはスパも自慢なのです。2000㎡という広大なスパ施設は、数種類のサウナ、室内外の複数プールにジェットバスなど、長期滞在者が朝から晩まで、毎日過ごしても飽きないほどの充実さ!
宿泊者には、最寄りのサン・モリッツ駅とホテル間の無料お迎えサービスがあります。外出先が街中であれば、滞在中は車を出してくれることもあるんですよ。
朝食ビュッフェも素晴らしく、なんとドリンクにはシャンパンも含まれています。朝シャンがフリーフローで可能だなんて、これもバカンス地の5ッ星だからこそ!同系列のホテルで大都市にある処は、シャンパンはありませんでしたからねぇ。夢の様な朝食、泡好きにはたまらないですよね~!
ハード面、ソフト面、両方とも文句なし。良い意味で全くスキのないサービス&ホスピタリティ。
冬のバカンス客は、平均2週間の滞在、短い人でも1週間は宿泊します。多くのゲストは、毎年同じ時期に訪れるリピーターなので、早い段階で予約で埋まってしまいます。クルム滞在を希望するなら、かなり早めの予約が必須。夏場に営業するホテル内レストランは4軒、冬場は7軒となることから、どれだけ冬のシーズンに力を入れているかが判りますよね。クルムでは、真冬がハイ・シーズンで、スタッフが一番忙しい時期なのです。
私たちが滞在したのは2019年2月で、初めて体験する『真冬の社交場』のあれやこれやにいちいち興奮し感動した訳です。クルムホテルに一歩入ると、場所も、物も、人も、LuxuryでGorgeousでGlamourでLavish、全てが豪華で華麗で贅沢で魅力的。普段の生活とはかけ離れた世界に、世の中まだまだ知らないことばかりだと、羨望のため息。パラレルワールドに入り込んだような、そんな経験をした旅となりました。
当時、クルムの営業部長だったチェムとは、今ではプライベートの話をするほど仲良く、ミスター・ホージョーも先日のフランス出張で旧交を温めてきたとのこと。チェムの後任、現在の営業部長:ロベルタさんとは、彼女のちょっとした勘違いからメールであれこれやり取りする仲になりまして(ラッキー!笑)。お名前から察して、イタリア系の彼女。毎度のメールがとてもポジティブで明るく、サービス精神も旺盛。TravellinGorgeous®チャンネルへの出演も、快諾というか、彼女の方からアイデアをいろいろ出してくれ、なんとインタビューを自撮りしてくれるそうです!YouTubeの登場を、どうぞお楽しみに。
おとな女子が本気で楽しめる旅:TravellinGorgeousのため、リサーチ&実体験を元にYouTube連動で活きた情報をお届けしていきます。2022年からはツアー催行します。ご支援頂けましたら嬉しいです。また、取材にご協力頂けるホテル/宿、観光業の皆様、ぜひご連絡ください!