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イタリア好きを公言するなら、目指すは南イタリアでしょう!長靴形の半島を南へ南へれば下るほど、飾りっけのない土着のイタリアを、見て&感じて&味わって&知ることが出来るから。もちろん、北部には北部の良さがあり、そこにしかない魅力がある訳ですが、良くも悪くもイタリアと言う国の本質、愛すべき雑多で粗雑でイイ加減なところを体感するには、やっぱり南イタリアを目指すことをお勧めしたい!

イタリアは、統一国となってからまだ150年ちょっとしか経っていないということは、あまり知られていないのでは?150年前と言えば、日本では明治の初期。それまでは大なり小なりの変動はあったものの、イタリア各地で都市国家(王国/公国/共和国など)が並立していました。それ故、未だに『Campanilismo(カンパニリズモ)=郷土愛』精神が強く、自分の事をイタリア人ではなく、ミラネーゼとかナポレターノと名乗る人が多い訳なのです。実はイタリア料理というものも、正確には存在しないのですよ。

日本人としては妙な親近感を持つ、南北に細長い地形を持つイタリアでは、スイスやオーストリアと隣接している最北部のチロル地方から、イスラム勢力による支配でアラブ文化の影響を受けた南部地方まで、文化圏の違いは人々の生活すべてに於いて相当色濃く残っています。

南北を分ける『経済格差』も明確にあります。産業が発達した北部と、しなかった南部とでは、所得格差がとても大きい。私が初めてイタリアを訪れた30年前でも、南北で2つの国に分けるべきだという世論が叫ばれていましたからね。今の方が小さくなったものの、未だにその声はあります。

南へ行けば行くほど、人々の背恰好は小柄となり、黒目黒髪の人が増えて行く感じ。イタリアンアルプスの村の金髪に青い目の人々とは、外観から明らかに違います。

『おとな女子こそ南イタリア』を推す最大の理由は、南へ行くほど素材そのものが美味しいから。おとな女子旅の大きな柱のひとつは、食でしょう!(私だけではないはず)

太陽が近くなるだけ、野菜も果実も味が濃くなる。採れる葡萄も糖度が高くなるから、ワインはどっしりと力強い味になる。食に関する小さな地場産業も、村々にある。自給自足に近い感じな農業従事の人も多いので、手作りの素朴な食品類が沢山ある。海に囲まれているため、漁港も沢山ある。

地産地消的な南イタリア各地の伝統料理は、素材の味が良いから味付けは極々シンプル、オリーブオイルと塩がメイン。バターも生クリームも使いません。だから、毎日食べても全然飽きません。自分の胃袋にとって適量を守れば、胃もたれすることもありません。どうです?美味しいモノを知り尽くしたおとな女子の口に、若い頃に比べてめっきり弱ってきたトラベリンゴージャス®世代の胃腸に、ぴったりじゃないですか?

今回、‟家族行事”参加のため渡航することになったついでに、2023年秋の南イタリア最新情報を取材してきましたので、順にご紹介していきます。残念ながら今のところ、TravellinGorgeous®ツアーの旅先に南イタリアは含まれておりません。ぜひ個人的に行ってみたい!と言う方のご参考になれば嬉しいです。

おとな女子が本気で楽しめる旅:TravellinGorgeousのため、リサーチ&実体験を元にYouTube連動で活きた情報をお届けしていきます。2022年からはツアー催行します。ご支援頂けましたら嬉しいです。また、取材にご協力頂けるホテル/宿、観光業の皆様、ぜひご連絡ください!