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京都市営地下鉄・京阪交野線の乗りつぶし旅

このところいろいろあったので、今日は仕事を休んで未乗線の乗りつぶしに充てることにした。疲れが溜まっているためか、東海道新幹線の中でビールを空けたらすぐにうとうと寝入ってしまった。

京都で新幹線を下り、出口の向かいにある近鉄京都線の各駅停車に乗り換える。新幹線の高架下からカーブすると東寺の五重塔が見える。京都を走る路線だからか、高架線の壁にひし形の意匠が施されていることに気が付く。上鳥羽口で特急の通過待避をして、竹田に着く。

近鉄京都線の特急の通過待ち

ここから京都市営地下鉄烏丸線が分岐している。この烏丸線が意外と一度も乗ったことがなかった。一部列車が近鉄京都線と直通しているため、同じ改札内で乗り換えができる。面白いのは、この烏丸線も京都駅を経由するため、そこまでは近鉄京都線とほぼ並行していることだ。発車を待つ社内放送では、しきりに近鉄京都線には行かないこと、同じ京都駅でも別の運賃になることが案内されている。それでも京都市内にダイレクトに直通できるためか、近鉄からの乗り換え客は多く、昼間の列車にもかかわらず立ち客も多かった。その後もじわじわと乗客が増えていき、立命館大学のキャンパスがある今出川で多くが降りていった。

終点の国際会館駅は緑に囲まれている

終点の国際会館に着いたのは13時過ぎ。昼食を取ろうと長い階段を上って地上に出たが、そこは山に囲まれたのどかな住宅地で、駅前には飲食店もコンビニもなかった。あきらめて折り返し、烏丸御池でもう一つの京都市営地下鉄の東西線に乗り換え、終点の六地蔵へ。東西線は何度か乗ったことがあるが、直通している京阪大津線で浜大津に抜けてしまうことが多く、御陵-六地蔵間は未乗区間となっていた。

京都市営地下鉄の六地蔵駅は宇治市に、京阪宇治線の六地蔵駅は京都市にある

六地蔵に着いたのは14時過ぎ。京都市営地下鉄だがここは宇治市だ。六地蔵は地下鉄とJR奈良線、京阪宇治線が駅を構えているが、京阪の駅は山科川を渡った先にあり、土手道を400メートルほど歩く必要がある。3路線が乗り入れているにもかかわらず、ここも周囲は住宅地で、飲食店は見当たらない。京阪の駅の向かいに雑居ビルがあり、焼肉屋とカフェがあったが、焼肉屋は夜のみの営業、カフェはランチタイムが13時30分までで、ここでも昼食を食べ損なった。

京阪宇治線の電車

六地蔵からは京阪電鉄の旅が始まる。4両編成の宇治線の電車が本線との乗り換え駅である中書島にカーブをしながら入っていくと、ちょうど立ち食いうどんの店がホームにあるのが見えた。特急を一本見送ることにして、きつねうどんとおにぎりのセット(500円)でやっと食事にありつく。関西のうどんはやわらかくて出汁がすっきりしていてうまい。

2階建て車両とプレミアムカーをつなげている豪華な京阪特急

京阪の特急は8両編成中1両が2階建て、もう1両がプレミアムカーという指定席がついていて、豪華なことで有名だ。ここはもちろん2階建ての2階。しかし2駅目に停まる枚方市で降り、まだ乗ったことのない京阪電鉄の支線である交野線の電車に乗り換える。枚方市(ひらかたし)、交野市(かたのし)、そして終点の私市(きさいち)と、難読駅名が続く交野線は地元密着のローカル線といった感じ。終点の一つ手前の河内森で多くの乗客が下車。ここはJR学研都市線との乗り換えができる。そこから上り勾配になって右にカーブすると、終点の私市。三角屋根のこじんまりとした雰囲気の終着駅だ。

どこか楽し気な雰囲気の私市駅前

ところで、この電車は先頭の窓が大きい。同じ区間を戻るので、少し変化を付けようと先頭車両に乗り込むと、すでに2人の小学生の男の子が陣取ってはしゃいでいた。2人とも京阪電車が好きらしく、運転士の一挙手一投足に目を輝かせている。特等席は彼らに譲って、影が長くなった夕刻の街並みを眺める。

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