好きなレンズ発表にんげん
どうも、にんげんです。
私の相棒たちを褒めたたえるので、気に入ったら同じレンズを買ってねの記事です。
私の撮影ジャンルは
・主がポートレート
・ポートレートの習作として風景とスナップ
なのでポートレートを中心に、それでいて風景やスナップも作例を紹介していきます。
使ってきたレンズたちがすきすきだいすきなので発表させて。
これ下書きを始めたタイミングで某SNSのnote仲間が発表ドラゴンネタかぶりし始めててすきすきだいすき。
なお、私は機材趣味に疎いので「MTF曲線が~」とか「収差が~」みたいな部分については触れません。
撮っていてどうか、どんな体験を得られるか、どんな表現ができるかといった側面から語りますね。
現実をよく写し学びを与えるやつ|SIGMA ART 105mm F1.4 DG HSM
一言でいうなら「アクションゲームの強い武器で攻略にめちゃくちゃ役立つんだけど、その性能を発揮しきれてない自覚が常にある」レンズ。
通称”ボケマスター”。
使い勝手がいいのに、めちゃくちゃ頭を使わされて勉強になる一本。
105mm単焦点という中途半端な焦点距離なだけに、寄りでも引きでもない微妙な立ち位置での試行錯誤を求められます。
中望遠~望遠域でありながらF1.4、そしてSIGMAならではのボケ・解像感は息をのんでしまうほど。
平たく言えば”役者さんがほしい写真”を撮らせてくれる。
お花で前景・背景をぼかしながら撮るポートレートはモデルさんに喜んでもらえるテッパンですし、夜景でライトを丸ボケにしてエモエモにすることも。
個人的には開放もいいけど、ちょっと絞った時にポートレートでの真の力を発揮すると思っています。
このF2.8で撮った一葉なんかは髪の毛がパキパキに解像しちゃったし、肌の凹凸まで丸見えになってたので内心ビビって泣きました。
これを「ちょっとうるさい」「肌は滑らかにしたい」みたいに批判的に捉えることもできますが、滑らかにするのは後からでもできますからね。
そういった意味で、前景~背景や物の配置など画面構成さえ考えれば”失敗のない”一本。
ポートレート以外にも花なんかと相性がいい。
ただ鳥や虫のように動きの速い物を撮ろうとすると、AFが追い付かないので失敗多発。
あとそんなに寄れないのでトリミングでどうにかするしかない。
そういった意味で、望遠域をこれ一本に託すのは勇気がいる選択だと思っています。
私は割り切りましたが。
目に見えないものを優しく写すやつ|PENTAX SUPER-TAKUMAR 55mm F1.8
一言で「撮影者の意図が大いに出るけどウケがいい」レンズ。
オールドレンズデビューしたいな~なんて考えて真っ先に候補に挙がった一本。
近年値上がりしているらしく、私も13,000円くらいで買いました。
ただ値段以上に効果を発揮してくれるので、費用対効果で見たら相当いい買い物だったと思ってます。
「撮影者の意図」はオールドレンズならではのフレア・ゴースト。
どの程度入れるか、どう入れるか、といった恣意的な操作が必要になるので、どうしても写真に一つアクセントもとい「作者の気持ち」が入ってしまう。
撮影者の存在感をなくしたい私には諸刃の剣ではあるのですが、一方で目に見えない世界の見え方を見せられるという点において最強です。
日向は木の葉にて最強です。
このレンズが特に威力を発揮するのは夕方。
西日がオレンジ色にそらを照らし始めたとき、差し込んでくる陽をとらえると世界の美しさを教えてくれます。
あと55mmという焦点距離が私にとって使いやすかった。
50mm過激派なので。
かつてはダカフェ(換算48mm)から始まり、後述の50mmも買ってヘビーローテーションしてる私なので。
スナップ感覚で撮るにはもってこい。
マウントアダプターを付ければ他者ボディーでも搭載可能ですので、オールドレンズ気になる方はオススメです。
安定、しかし個性なやつ|CANON RF 50mm F1.8 STM
撒き餌?と思うかもしれない。
まぁ予算的な面もあるのですが、ポートレートに慣れていない方にRF 50mm F1.2のどでかい筒を向けると怖いかなとも思うのです。
先日RF 24-105mm F4で撮ってもらったんです。
すごく素敵に撮ってくださったのでいい経験になりました。
ただでかいレンズって圧迫感あるな…なんて。
すごくよく撮ってもらったので感謝の限りですし人生変わった日だなとも思ってます!
ただコンパクトであることは第一歩のハードルを下げてくれるという気づき。
一方、ストロボと組み合わせてもいい画を撮らせてくれる。
スナップ的に撮りながらだとスタンド立てて撮影とかできないので、こういったコンパクトなレンズがたすかる。
アシスタントなしの撮影でストロボ使いたいときはこのレンズを多用しています。
初心者モデルさんから回数重ねたモデルさんまでカバーできる便利さ。
50mmという焦点距離はすごく無個性ではあるのですが、一方で背景と被写体のバランスに恣意性が出ます。
被写体に寄っていけば「The ポートレート」にもできるし、引けばスナップ気味にもできる、安定しつつも個性をだせる一本です。
青を写すためのやつ|Tokina AT-X 124 PRO DX Ⅱ
画としてはすごく好きなんだけど、使いこなせていない自覚があるランキング1位。
換算19-38mmをカバーしているので、24mmとか28mmとか35mmの単焦点どれにしようかな問題をフォローしてくれる。
ただどうしても50mmの感覚を持っていると「パースを付けるためのレンズ」みたいな印象になってて取り出せずにいます。
このレンズの最大の特徴は「空の青がすごくきれいに写る」こと。
レタッチしなくても鮮やかに写るし、雲とのコントラストは素晴らしいの一言。
夏でも冬でも活躍してくれるし、私の好きな色を自然に演出してくれるので、これを取り出すときには勝負する気持ちです。
最近は風景撮るのに活躍してくれてます。
ダイナミックさを活かすなら19mmの画角は有利。
一方スナップ的に捉えると35mmってすごく勉強になるので、ポートレートでの活躍頻度を増そうと練習中です。
伸びしろしかないレンズだし、私自身の伸びしろも見せてくれる相棒。
まとめ:どのレンズもすきすきだいすき
レンズがまったく写真に影響しないとは言いませんが、写真表現で考えたときはレンズは付加要素なのかなと考えています。
現代写真を見ようとしたときは、その機材よりもアイデンティティやコンテクストが重要ですし。
木村伊兵衛の写真が素晴らしいと思えるのは、現代のレンズと比較して云々ではないですし。
今回紹介したレンズはどれも個性というか、それぞれに役割を持っている愛用のレンズたちです。
私は価格や写りも大事だけど、その道具に愛着を持てるか否かも大事だと考えています。
すきすきだいすき、だいじ。
もし参考になったら「買ったよ~」って声が聞こえてくると嬉しいです。
「私はこのレンズがすきすきだいすき」もこの記事を引用して発表してくれると人間は喜びます!!!
みんなですき発表してこー
それでは。
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