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朝日カルチャーセンター2021年4月期の文芸翻訳講座

 朝日カルチャーセンターの文芸翻訳講座は、コロナウィルス対策のため、2021年4月期についても、すべてオンラインで開催します。新宿教室横浜教室中之島教室のすべてで受付がはじまっています。全国どこでも受講できる形になったので、関東・関西以外にお住まいのかたもぜひこの機会に受講してください。

 朝日カルチャーセンター全体のトップページの「講座を探す」で、フリーワード検索に講師名を入れてもらえれば、現在受付中の講座がわかります(講師名を入力するときは、苗字と名前のあいだにスペースを入れてください)。教室名のタブ(新宿・横浜・中之島)をクリックすると、その教室の全講座が表示されます。

 3教室とも、従来とほぼ同じ時間帯に「英米小説の翻訳」(要予習)が開講されます。
 一般向け定期講座「文芸翻訳教室・英語と日本語のはざまで」(予習不要)については、従来は3教室とも各期1回でしたが、首都圏については、1月期は新宿・横浜合同で開講されます(中之島は単独で開催)。

 さらに、新宿教室では今回もオンライン公開対談があります。今回のゲストは、翻訳同人誌《ほんやく日和》代表の井上舞さんです。

 新宿 5月29日  だから翻訳は面白い

「英米小説の翻訳」は、新宿と横浜は1時間半×3回、大阪は3時間×1回の形でおこないます(大阪は扱う英文の長さが約3分の2です)。原則として、長短編小説の一部をていねいに訳し、全員の訳文を全員に配布して細かく検討していきます。4月期は1月期につづいて、マイケル・ロボサム の CWAゴールドダガー(英国推理作家協会最優秀長篇賞)"Good Girl, Bad Girl" を扱います。この作家・作品についてはこの記事でくわしく説明しました。

 新宿は火曜午前・木曜夜・土曜午後の3クラス(どれかひとつを受講)、横浜と中之島は土曜午後の1クラスです。
「英米小説の翻訳」では、英文の訳読のほかに、各期ごとに指定した本(おもに翻訳書または周辺書)を読んできて簡単に感想を言ってもらう時間を少しとります。課題書は、4月期は『翻訳の授業 東京大学最終講義』(山本史郎、朝日新書)です。

 一般向け定期講演「文芸翻訳教室・英語と日本語のはざまで」は、翻訳の仕事にまつわるエピソードなどを英文の実例とともに紹介していくもので、毎回内容が異なります。「翻訳しづらい英語表現」「訳文添削道場」「編集・校閲・校正担当者とのやりとり紹介」など、初級者から上級者までに役立つ話が盛りだくさんです(予習不要)。
「英米小説の翻訳」を受講中の人やこれから受講しようという人、予習する余裕はないけれど文芸翻訳の勉強を長くつづけたい人などは、可能なかぎり毎回受講してください。語学の知識が少し必要ですが、どなたでも参加できます。

◎「英米小説の翻訳」の日程とお申しこみページは以下のとおりです。
新宿火曜午前(4月6日&6月1日&6月29日、10時から11時30分)
新宿木曜夜(4月8日&5月13日&6月10日、19時から20時30分)
新宿土曜午後(4月3日&5月29日&6月5日、13時30分から15時)
横浜(4月10日&5月8日&6月12日、13時30分から15時)
中之島(4月24日、13時から16時)

◎一般講演「文芸翻訳教室・英語と日本語のはざまで」のお申しこみページは以下のとおりです(1月期は新宿と横浜が合同開催となります)。
中之島(4月24日、16時30分から18時)
新宿・横浜合同(6月5日、15時30分から17時)

◎今期も新宿教室で、ゲストをお招きしての公開対談「だから翻訳は面白い」をおこないます。
 今回は、翻訳同人誌を刊行する同人クループ「ほんやく日和」代表の井上舞さんをお招きします。著作権切れのおもしろい作品の見つけ方や読者への届け方、さらには将来の目標など、翻訳学習中の人の参考になる話がたくさんあるはずです。「ほんやく日和」のメンバーは、6人全員が中之島教室の「英米小説の翻訳」クラスの卒業生や受講生です。これまでどんなふうに翻訳を勉強し、どのように仲間を見つけて刺激し合ってきたかなども話してもらいたいと考えています(井上さんは徳島翻訳ミステリー読書会の世話人でもあります)。
「だから翻訳は面白い」対談シリーズは、これまで翻訳者や出版関係者をお相手として開催し、今回が10回目です。今後も翻訳出版にさまざまな形でかかわっている人をお招きするつもりです。

新宿(5月29日、15時30分から17時)

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