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頭痛

はじめに

頭が痛いと訴える患者さんは少なくないと思います。

ただ頭痛といっても調べていくと、種類が何種類かあり、原因も様々でした。

そこで今回は頭痛の種類や特徴、発生メカニズムについてまとめていこうと思います。


片頭痛

特徴

こめかみから目にかけて、片側を中心に、時には両側や後頭部までも脈打つように起こります。

動くと痛みが増しひどいときには吐き気や嘔吐をすることもあります。

頭痛の前に生あくびや首筋の張り、空腹感などの予兆を伴うことが多く、1~2割の人は頭痛の前に、目の前にギザギザした光(閃輝暗点)が見える人もいます。

片頭痛のメカニズム

片頭痛のメカニズムはまだ完全には解明されていませんが、最近では脳そのものに何らかの原因があると言われる中枢起源説や脳血管や三叉神経終末に原因が見られりとする三叉神経説があります。

中枢起源説

中枢神経説とは大脳皮質が刺激されると頭痛が起こるというものです。

三叉神経説

何らかのきっかけで三叉神経が刺激され、その末端から炎症を起こす物質(サブスタンスPやカルシトニン遺伝子関連ペプチド)などが出ることによって脳硬膜の血管周りに炎症が起こり、その刺激によって片頭痛が起こるというものです。


緊張型頭痛

特徴

後頭部から首筋にかけて重苦しい感じや頭を締め付けられているような圧迫感が起こるのが緊張型頭痛です。

時々おこる反復性緊張型頭痛とほぼ毎日起こる慢性緊張型頭痛があります。

片頭痛のようにズキズキする痛みや寝込むほど強い痛みではなく動いても痛みは強くならず、光・音過敏や吐き気もありません。

緊張型頭痛のメカニズム

緊張型頭痛がおこるきっかけは大半が身体的、または精神的ストレスです。例えば長時間同じ姿勢をとるといった身体的ストレス、環境の変化による精神的ストレスなど。ストレスによって神経や筋が過度に緊張し、筋肉に疲労物質がたまったり、脳内の痛みの調節機能がうまく働かなくなりして頭痛が起こります。

ちなみに、反復性緊張頭痛では筋肉の緊張が高まることで筋肉の血行が悪化し起こることが多いと言われています。

一方、慢性緊張型頭痛では脳そのものが痛みを感じやすいのではないかと考えられています。心配事や不安などの精神的ストレスが関連していることも多くみられます。

群発頭痛

特徴

片側の目の奥やこめかみに出ることが多く頭痛の中でも痛みの強い頭痛の一つです。

夜間や睡眠中に発生することが多く、群発期と言って、1~2か月間ほぼ毎日起こるのが特徴です。

群発性頭痛のメカニズム

群発性頭痛のメカニズムに関してはまだ解明されていませんが、体内時計のある視床下部の機能異常によっておこることが考えられています。

また、頭痛発作時には内頚動脈の拡張が関与している可能性があると言われています。

さいごに

頭痛についてまとめていると、筋の緊張からくるものや、身体的、精神的ストレスからくるものなどがあり、薬に頼らなくても改善できる頭痛もあることが分かりました。

しかし中には、脳梗塞などからくる頭痛もあるため、今まで経験したことのない頭痛が起こった際には一度病院で診察してもらうほうがいいかと思います。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。


感謝・謙虚・敬意
意志堅固
西條 貴則

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