All theとThe wholeのモヤモヤ解消!関先生のカクシン英文法を読んで
メリットを3行で
タイトルの通りなので言うまでもないが、丸暗記じゃなくて、英文法をもとに学ぶので記憶しやすい
関 正生先生の英文への洞察力の半端なさが垣間見れる(今まで自分が見えていなかった部分がある事実に気づく)
英文、訳文を考察するのが楽しくなり、英語学習が楽しくなる
TOEICの点数UPに直結しそうか?
TOEICの得点も爆上がり、と言いたいところですが、どちらかというと、地盤を固めて、更なる高みを目指すために利用するのがよいと感じます。
英検2級(TOEIC 550点〜785点)くらいのレベルを対象にしているということで、点数の伸びが鈍化してくる方に向けてなので、爆上がりは難しいかもしれません。
TOEIC 550点ぐらいで、効率的にTOEICの得点を伸ばす(総合的な英語力よりも)という目的ならば、(月額課金を許容できるならば)関 正生先生が講師を務めるスタディサプリの方が向いているかもしれません。文法のみ集中して効率的に学ぶなら、関 正生先生の「真・英文法大全」がよさそうです。
本のレベルについて
TOEICに6年挑戦した筆者には、ぴったりの書籍でした。具体的には以下ですが、長いので読み飛ばしても問題ないです。
TOEICの教材で学ぶと記憶に残りづらい
なぜならば、架空の世界で起きた出来事で、重要な情報ではないと脳が判断してしまうから
どんなに恐ろしい恐怖体験でも、夢で起きた出来事だと、簡単に忘れてしまうのと似ているかもしれない
ということで、CNN(朝日出版社のCNN ENGLISH EXPRESSなど)やBBCなどの現実世界のニュースで学ぼうと思うが、難易度が高くて理解が追い付かず、意欲を挫かれる
結局、初級のうちは、TOEICの聞き取りやすい、わざとらしい英語の方が学習しやすいと感じて、6年くらいTOEICを勉強しつづける(CNNやBBCも聞いていましたが)
そして、6年後の今、CNNの英語でも楽しく学べると感じる
さらに、関 正生先生の解説があると、楽しくなってしまう
TOEICでも学べることがまだ多いと感じるので受け続けるつもり
今回の一番の収穫
ずっと、モヤモヤしてたんです。
All the ...
The whole ...
allは、theが後にきて、
wholeは、theが先にくる、ことが。
そして、TOEICの試験などで、どっちがどっちだっけ?ってなるときがあると、アラジンの「♪ A whole new world ♪」って頭で音楽を再生させて、wholeは、冠詞が先だって、思い出していたんです。
この思考は、1秒を争うTOEIC試験においては、時間がかかりすぎる
魔法の絨毯とか頭に思い浮かんで、
じゅうたん?、カーペット?、carpet?
2Fの会議室のカーペットが汚れている?
メンテナンスのスタッフに連絡が必要?
という具合に、次から次へとTOEICあるあるの余計な情報が思い浮かんで、
相当な時間をロスするわけです。
(かなり、盛っていますが...)
A Whole New Worldは、耳に残りやすい曲なので、聞いたことがない方は、聞いてみることをお勧めします。「An all new world」ではなく、「A whole new world」と意識して聞くと、wholeへの理解が深まりそうな気がします。
前置きが長くなりましたが、the all …の理由は、
という旨のことが書かれていました。つまり以下です。
all of the women
all = the women
all the women
「all the ...」のallは代名詞、「The whole ...」のwhole形容詞、という理解でよいでしょうか。
the allはない(なさそう)
さらに、allを形容詞(すべての)として用いて、
「the all staff」などとは言わないという、という理解でよいでしょうか。
all staffの時点で、全員となるので、さらにtheを付けて限定するのは違和感がありそうです。
「英辞郎 on the WEB」や「Weblio」などで調べても「all the」はあれど、「the all」という表現はなさそうです。
https://ejje.weblio.jp/content/all+the
https://ejje.weblio.jp/content/all+the+staff 「スタッフ一同」は「all the staff」
https://eow.alc.co.jp/search?q=all+the
the wholeはある
The whole の場合は、形容詞「全体の」という意味があるので、theの冠詞で限定することがある、という理解でよいでしょうか。
The whole class で「そのクラス全体」
https://ejje.weblio.jp/content/whole
間違った理解があるかもですが、今回、本を読んだことで、理解が深まりました。
自然言語では、なんとなく、しっくりくるかという「直感」も重要だと思います(もちろん文法も重要だと思っていますが)。
最近、なんとなく、「all the」はしっくりくるけど、「the all」は違和感があるという「直感」が芽生えていました。
「直感」だけで英語を体得するのは、膨大な時間と恵まれた環境が必要だと思います。
独習(特に英語をリアルの生活で使うことがない状態)で自然言語を学ぶには、体系立てて、文法を足がかかりにして、学ぶことも必要と思うようになりました。
最近は、「文法」と「直感」の両方を意識して英語を学ぶと効率がよさそうと感じています!
でも日本語の文法なんて意識してないよね?
日本語の文法を完全に理解していなくても、日本語が操れているので、
英語の文法を学ぶことに疑問を感じてしまう時期が私にもありました。
直感だけで英語を習得してみせる、と意気込み、1年、英語を聞き流しましたが、何一つ、つかめた気がしませんでした。
唯一、つかめたのは、プーさんの「Oh, bother.」くらいです。過去の記事参照。
文法という足がかりがあると、ずいぶんとやった感、つかんだ感を実感できると感じました。
文法は理解を助けてくれるんだ、そう考えると、文法が少し好きになれました。
最近は、おどろおどろしい文法の呼び名を覚えることも楽しくなってきました。
こんな表現にも、呼び名がついてんのかよ😂とか、種類ありすぎだろ、例外ありすぎだろ、とか楽しみながら、気楽に構えるようにしています(テスト勉強のように、ガチガチな丸暗記はしていません、嫌いになる恐れがあるので)
日本語の活用形の呼び名も、改めて見ると、面白いですね、マンガの設定みたいで。
学んだ記憶こそありますが、今回、調べるまで、ほとんど記憶に残っていませんでした
直感 vs 文法
筆者は、最初、engVidのAdam先生の動画でALLとWHOLEについて学びました。
このころは、「直感」のみでの英語の習得を目指して、英語を聞く時間を少しでも長くしたいという思いから、
日本語で書かれた英文法の本を読んでいませんでした。
Improve your English: ALL or WHOLE?
筆者は、この動画を見て「all the …」を丸暗記しました、理論ではなく、丸暗記なので、なかなか記憶できませんでした。
今回、カクシンを学んだことで、まさしく、本のタイトルにある通り、「丸暗記いらず」が実現しました!
誤解してほしくないのは、2つのコンテンツに関して、決して優劣をつけているわけではないという点です。
Adam先生からはネイティブの「直感」(丸暗記)の方を多く学びました。
「直感」は、「理論」よりも高速に処理できるメリットがあります。
ofが省略されていると思考すると、時間がかかります。
丸暗記できるならば(直感で理解できるなら)それに越したことはありません。
直感だけですべて理解できれば、ネイティブレベルといえるかもしれません。
「そういえば、Adam先生は、all the blah ... 」って言ってなぁ、と思い出すこと、「all the …」がしっくりくるなぁ。と思うこと、を狙って、動画を観ていました。
文法を無視した直感のみの独習だと、残りの人生では時間が足りなすぎる、と感じたので、文法や理論を取り入れるようにしました。(普通のことなのですが、1周回って原点からスタートしました、時間はかかったが文法を学ぶ意図が理解できました)
2回目ですが、「文法」と「直感」の両方を意識して英語を学ぶと効率がよさそうと感じています!
さいごに
文法を学ぶ上では、関 正生先生の解説が、自分の感覚に合うと感じています。
そして、この本では、現実世界で起きた出来事をネイティブの声で聞けます。
まさに、「文法」と「直感」の両方を鍛えられる良書と言えると思います(今の自分が求めていた書籍でした)。
今回、本を読んだことで、このような
思考ができて、英語がさらに楽しくなりました。
関 正生先生、ありがとうございます。
謝辞
以下のページから画像をお借りしました。問題がある場合は、削除します。
CNNの生英語がわかる「丸暗記いらず」カクシン英文法 関 正生=著
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784255013367
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