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「煮詰まった」時に、一歩前進するために

(写真はマウイ島の溶岩からできたブラックビーチ:2021年12月撮影)

煮詰まった」時に、とのタイトルを見て、あなたはどんな状況を思い浮かべましたか?

今回、考えたいこととはちょっと筋違いなのかも知れませんが、「煮詰まる」という言葉の意味について興味深いことがあるので最初に考えて頂きたいなと思いました。

私はこれまで「煮詰まる」という言葉を、「行き詰まってしまった」ような良くない状態のことを意味して使っている事が多かったと思います。

に-つま・る【煮詰る】
[1]煮えて水分がなくなる。
[2]議論や考えなどが出つくして結論を出す段階になる。「ようやく交渉が-・ってきた」
[3]転じて,議論や考えなどがこれ以上発展せず,行きづまる。「頭が-・ってアイデアが浮かばない」

「広辞苑 第6版」(平成20年 岩波書店)

本来は、2番目の意味であったのが、使われ方が変わってきて3番目の意味が辞書に載るようになったわけです。

日本語も絶えず進化しているのですね。

文化庁がこのことについて取り扱っています。

この記事に出ている調査では、40代を境に若い世代は、3番目の否定的な意味、40代以上はいよいよ結論を出す肯定的な状態を表す言葉として使うそうです。

40代の言語感覚なのかと、少し嬉しくなってしまいました。単純ですね。

今回は「煮詰まってしまった」という行き詰まりの意味で話しを進めます。

考えが煮詰まるとき

あれこれと考えていて、煮詰まってしまうことがあります。

問題解決の為に会議で議論し尽くして、振り出しに戻ってしまったような感じが否めない時。

新しいアイディアを創出するために、顧客のニーズやウォンツをリサーチして、ブレーンストーミングしてみたけれど、これだと思えるものが出てこない時。

答えには正解はないと知っているのだけれど、最終的な答えを出せなくなってしまう時。

できる事を一通りやってみたのに、事態の改善が見られない時。

そんな時に「煮詰まってしまったなぁ」と思ってしまいます。

そんな状態の時に起こっている事があります。

  • 一歩を踏み出せなくなっている

  • 見方や視点を変える事ができなくなっている

  • 精神的に疲れてしまっている

堂々巡りして前に進めなくなっている時にどうすれば良いでしょう。

色々な解決法があると思いますが、視点を変える一つの方法をご紹介したいと思います。

過去を振り返って、未来から現在を振り返る

自分の過去や自分たちの組織の過去を振り返る方法です。

前回、同じように行き詰まりを感じたときのことを思い出してみてください。

その行き詰まりを乗り越えたからこそ、今があるわけです。その時からすると現在は、当時の「未来」なわけです。

タイムマシーンがあったなら、過去に戻って、当時の煮詰まった状態の自分や自分たちに、どんなメッセージを投げかけますか?

どんなアドバイスをしますか?

どう接しますか?

きっと大丈夫って思ってもらえるように接したいなぁと「未来」の私は思うのです。

メッセージではなくて問いかけをするかもしれませんね。

「この場合の最悪の事態って何だと思う?」
「そもそも結論って何のため何だっけ?」
なーんて「未来」の私はコーチングしてしまうのです。

その上で今度は、未来の自分を想像しながら、現在の自分の状況を「振り返ってみる」わけです。

未来から自分がタイムマシーンに乗って、煮詰まっている現在の自分の元にやってきたら、なんて言うかな?

行動してみる

ほとんどの場合「煮詰まってしまう」のは、私たちの頭の中の事です。

実際に何もできなくなってしまう状況は起こりにくいのです。

そして、行き詰まりは、いつでも何らかの行動をすることで解消していきます。

自暴自棄になって当てずっぽうに何かをしろと言いたいのではありません。

頭の中の煮詰まりを解消するために、「未来の自分」から力をもらって、行動に移して頂きたいと思うのです。

そこから、きっと新しい展開が開かれていくことでしょう。


最後までお読みくださってありがとうございます。



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