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『態度が<写真>になるならば』/ "Parlez-vous photographie?"

開催概要

会期 / Dates:October 7th - October 29th, 2023
入場/ FEE:無料 FREE
Artists / Venues:
【1】Elsa & Johanna / BAG-Brillia Art Gallery- +2 [google map]
【2】System of Culture / 東京建物日本橋ビル [google map]
【3】SCAN THE WORLD / 東京ミッドタウン八重洲 1F [google map]
【4】David HORVITZ / 東京ミッドタウン八重洲 + 東京建物仲通りビル [google map]
【5】寺田 健人 TERADA Kento / 東京建物八重洲ビル [google map]
【6】西野 壮平 NISHINO Sohei / 東京ミッドタウン八重洲 3F [google map]
【7】新田 樹 NITTA Tatsur / 東京スクエアガーデン 1F + 2F [google map]
【8】Lilly LULAY / 東京ミッドタウン八重洲 B1 + 2F [google map]

共同キュレーター/ Co-Curator:マーク・フューステル / Marc Feustel

内容:私たちの生活と切り離すことができない物事に向き合うアーティストたち。その目にみえない思考は、様々な作品へと変換されます。例えば、家族、都市、歴史、ジェンダー、公共などに向けられる彼/彼女たちの視座を「態度」とよぶならば、それらが「写真」になるとき私たちは何を期待するでしょうか。写真という概念すらもアップデートされていく今日、アーティストたちの世界を見つめる眼差しをぜひ探求してみてください。


|本展の見どころ

1.「木村伊兵衛写真賞」受賞作家・新田樹など注目の作家が新作を展示

新田樹は第47回「木村伊兵衛写真賞」受賞作〈サハリン〉に加え、同作の原点となり、現在も継続をしているシリーズ〈鏡〉より新作を展示。また、システム オブ カルチャーや寺田健人も本展の為に撮りおろしを加えた展示構成となっています。

2.石毛健太とBIENによるスキャン ザ ワールドをはじめ、街歩きを楽しむ仕掛けが

石毛健太とBIENによるスキャン ザ ワールドのような、来場者が作品と能動的に関わるプロジェクトのほか、街中に突如現れるデヴィッド・ホーヴィッツの〈change the name of the days〉など、八重洲、日本橋、京橋エリアを回遊しながら宝探しのように展示を楽しむ仕掛けが随所に。 

3.国際的に活躍する注目の作家による巨大作品や日本初展示の海外作品も

国際的に活躍する写真家・西野壮平がエベレストに登頂し、その時に撮影した数万枚の写真から構成された大型作品《Mountain line “Everest“》が八重洲に出現。また、日本では初展示となるフランス人アーティスト・デュオのエルザ&ジョアナによるまるで映画の1シーンのような演出作品や、ドイツ人作家のリリィ・ルーレイによる都市を題材にしたコラージュ作品などが展開されます。

|出展作家(各展示会場)

写真家

Elsa & Johanna(エルザ&ジョアナ)

2014年から活動しているエルザ・パラ&ジョアナ・ベナイヌはフランス人のアーティスト・デュオ。写真とパフォーマンス、映像が交差し、自身を被写体に映画の物語のような演出された世界を創作している。2020年にPrix Découverte des Rencontres d'Arlesのファイナリストに選出。2021年末、カールスルーエ近代美術館で初の回顧展を開催。2022年9月には、ヨーロッパ写真美術館のスタジオで展示を行った。
会場map:BAG-Brillia Art Gallery- +2 

Elsa & Johanna《First floor》2018

System of Culture(システム オブ カルチャー)

2017年に活動をスタート。日常の気づきを元に、絵画や映画など様々なものからインスピレーションを得て構築される “作られた” 写真である。現代社会を客観的に見つめながら、シニカルに淡々と意味深な瞬間を作り出し、日常において私たちにささやかな視点の転換を投げかけている。「JAPAN PHOTO AWARD 2021」Patricia Karallis賞受賞。「VOCA展2022」(上野の森美術館)。
会場map: 東京建物日本橋ビル

System of Culture《Untitled》2020

SCAN THE WORLD(スキャン ザ ワールド)

2018年より活動を開始したSCAN THE WORLD (STW) は、アーティストの石毛健太とBIENが主導するハンディスキャナで新しい遊びを考えるプロジェクトの総称。過去の展覧会に「アペルト17 SCAN THE WORLD [NEW GAME]」 (金沢21世紀美術館、2022年)、「SCAN THE WORLD [ STAGE: TELEPHONE GAME]」 (TOH、東京、2021年)、 「SCAN THE WORLD [STAGE: COLLECTIVE BEHAVIOR]」(FL田SH、東京、2018年)。
会場map:東京ミッドタウン八重洲 1F アトリウム

アペルト17 SCAN THE WORLD [NEW GAME] 2022 金沢21世紀美術館 by TAKAGI Yuu

David HORVITZ(デヴィッド・ホーヴィッツ)*来日

アメリカのコンセプチュアルアーティスト。カテゴリー化を拒む広大でノマド的な彼の作品群は、写真、アーティストブック、パフォーマンス、インターネット、メールアート、サウンド、ゴム印、美食、自然環境など、あらゆる形態に及ぶ。異なる場所、人、時間を隔てる距離の問題に問いを投げかけて、これらの距離を利用すること、弱体化させること、場合によっては消失させることの可能性を探っている。
会場map:東京ミッドタウン八重洲 / 東京建物八重洲仲通りビル壁面

David HORVITZ 〈change the name of the days〉 2021

寺田 健人(てらだ けんと)

1991年沖縄県生まれ。横浜国立大学大学院、都市イノベーション専攻博士課程後期に在籍。社会が作り出した「性」や「生まれ」に関する諸規範によって人々の行動・思考が決定されていく生政治に関心を持ち、ラディカル・フェミニズムが生み出した「個人的なことは政治的なこと」の実践としてパフォーマンスと写真を軸に制作を行う。「In this body of mine」(MassART×SoWa、ボストン、2023年)、「想像上の妻と娘にケーキを買って帰る」(Bank ART Kaiko、横浜、2022年)。
会場map : 東京建物八重洲ビル

寺田健人 〈想像上の妻と娘にケーキを買って帰る〉2020

西野 壮平(にしの そうへい)

1982年兵庫県出身。大阪芸術大学写真学科卒業後、静岡を拠点として制作活動を行う。主な個展に「NEW DIORAMAS」(マイケルホッペンギャラリー、ロンドン、2015年) 、「New Work」(サンフランシスコ近代美術館、2016年)、「線をなぞるーTracing Lines」(キヤノンギャラリーS、2021年)、グループ展に「New Cartographies:」 (Asia Society Texas Center、ヒューストン、2018年) 、「岡本太郎現代芸術賞」展(川崎市岡本太郎美術館、2021年)、「潜在景色」(アーツ前橋、2022年)などがある。
会場map:東京ミッドタウン八重洲 3F

西野壮平《Mountain line “Everest“》2019

新田 樹(にった たつる)

1967年福島県出身。東京工芸大学卒業後、麻布スタジオを経て半沢克夫氏に師事。1996年独立。ロシア・エチオピアなど旧共産圏諸国を背景としたテーマで作品を発表。2010年からサハリン残留韓国・朝鮮人、日本人を追って撮影を行う。2015年「サハリン」(銀座ニコンサロン)、
2022年に「続サハリン」(ニコンサロン)を開催。同年写真集『Sakhalin』(ミーシャズプレス)を発表。2023年に「Sakhalin」(富士フイルムフォトサロン、周南市美術博物館、ソニーイメージングギャラリー銀座)を開催。
会場map:東京スクエアガーデン

新田樹《ブイコフ(旧内淵) 》2011

Lilly LULAY(リリィ・ルーレイ)

1985年生まれ。ドイツとフランスで写真、彫刻、メディア社会学を学び、現在はフランクフルトとブリュッセルを拠点に活動。写真を‟素材”とし、レーザーカッティングから刺繍、インスタレーション、コラージュまで様々な技法を駆使して多層的なオブジェに変える。写真メディアが社会的行動や認識メカニズムに与える影響を研究。ジョージ・イーストマン美術館、モデナ写真財団、ドイツ証券取引所写真財団などに作品が収蔵されている。
会場map:東京ミッドタウン八重洲

Lilly LULAY《New York, 2020》

< 共同キュレーター>

Marc FEUSTEL(マーク・フューステル)

パリを拠点に活動するライター、エディター、キュレーター。日本写真のスペシャリスト。「Tokyo Stories」(Kulturhuset、ストックホルム)、「細江英公:記憶の劇場」(Art Gallery of New South Wales、シドニー)、「Okinawa: une exception japonaise」(Le Plac'Art Photo、パリ)などの展覧会をキュレーションしている。また、鷹野隆大『ca.ra.ma.ru』(Libraryman、2022年)、柴田敏雄『Boundary Hunt』(Poursuite、2021年)、普後均『BLACKOUT』(L'Artiere、2018年)などのライターや編集者としても活躍。フォトフェスティバルやイベント等での講演も多い。 

Marc FEUSTEL(マーク・フューステル)


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