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調子を上げてきたオレンジ~2022カタールW杯 round of 16 オランダ3-1アメリカ
空飛ぶダンフリース pic. by 読売新聞
堅守の上に攻撃陣の調子が上向いてきたオランダが危なげなくアメリカを退け、8強入り1番手となった。
前半10分。
自陣から、ブリント→デパイ→デ・ローン→クラーセン→デパイ→ガクポとダイレクトでパスを繋ぐ。
もうこの時点で、期待が高まる「ををを!これは往年のオレンジ式トータルフットボール復活ではないか!」
ガクポがドリブルで運んで右サイドに展開すると、走り込んだウィングバックのダンフリースがマイナスのセンタリング。
デパイが右足インサイドでゴール左隅に流し込み、オランダ先制に成功。
前半アディショナルタイム。
ダンフリースが右サイドから送ったマイナスのパスをブリントが右足で合わせてネットを揺らし、オランダが追加点。
人が替われど全く同じパターンの得点に、相手スカウトの的確さと選手のディシプリンを痛感した。すごい。
後半31分。
コーナーキック後の2次攻撃から、アメリカが1点差に詰め寄る。
プリシッチが送ったグラウンダーのセンタリングがハジ・ライトの足に当たり、浮いたボールがGKの手をかすめてゴールマウスに吸い込まれた、まあ不運な失点だった。
後半36分。
左サイドからのブリントのセンタリングは、ファーに届く。
フリーのダンフリース左足ダイレクトでゴール左隅に突き刺し、これで3-1。
ダンフリースは1得点2アシストの大暴れ。
ガクポは絶好調、エースのデパイも復調した。
もともと守備陣が堅いオレンジが、攻撃陣の調子が上向き、ここへ来て完全にノッてきた。
さて気が早いが、準々決勝の相手はアルゼンチンである。
メッシが絶好調だし、彼をサポートする運動量豊富な働き者の若手が元気な強敵だ。
ファイナルの顔合わせでもいいぐらいの好カードである。
思えば、古くは1978アルゼンチン大会の決勝もこのカードだった。
紙吹雪とケンペスのフィナーレ、アルゼンチンが3-1でオランダを退けた。
1998フランス大会では、準々決勝で対戦。
この時は両者レッドカードで10人になった乱戦だったが、ベルカンプの芸術的な得点で、オランダが2-1で勝利。
8年前2014ブラジル大会では、準決勝で対戦。スコアレスでPKまでもつれ込み、アルゼンチンがファイナルに進んだ。
ちなみに若きメッシはこの大会でMVPを獲得したが、アルゼンチンは決勝ではドイツに敗れた。
8年前の試合に出場していたのは、メッシとオランダのブリントぐらいだろう。
両チームとも、すっかり顔ぶれが替わった。
攻めのアルゼンチンvs.守りのオランダという構図になるか。
いずれにしろ、力の拮抗したいい試合になること必至である。
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