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My Top Songs 2022 - 7 Topics

今年もいろいろな素晴らしいミュージシャンに出会うことができた。Spotify というプラットフォームには感謝している。毎週、好きなミュージシャンについて好きなことを書いて記事にしてきたので、振り返ってみてまとめてみようと思っても同じことを書き直すことになりそうだし、基本「好きだ」と書いているだけなので、あまり意義はなさそうだ。

とはいえ、今日は私の一年を彩ってくれた音楽たちに感謝を込めてその中のいくつかを改めてピックアップしておこう、と思う。


1.2022年で振り返ってみれば私が一番衝撃を受け、一番よく聴いたのは、文句なく、この人、アン・パセオだろう。

アルバム "S.H.A.M.A.N.E.S" から1曲目の "Wide Awake" と "RESTE UN OISEAU" のビデオクリップを改めて貼っておこう。

興味持たれた方は上の記事に他の曲やアルバムのリンクをしておいたので、そちらをどうぞ。

重厚なドラムスとシンセの絡みもいいし、女性ボーカルもいい雰囲気を出している。こんな音は聴いたことがない、という感じの新しい感覚と、1984年にフランスで生まれ、子供のころはアフリカのコートジボワールで過ごしたというルーツを感じさせる楽曲でいくら聴いてもあきない。

それほど多作ではないようなので、2年後か3年後あたりにまた驚くようなアルバムを発表してくれるのではないかと思う。"S.H.A.M.A.N.E.S"は来年もよく聴くことになるだろう。


2.もう一枚、あげろと言われれば、とても迷うが、アフリカはベナン出身のアンジェリーク・キジョーとレバノン出身トランペッターのイブラヒム・マーロフとの共作 "Queen of Sheba"だろう。シバの女王の物語を下敷きにしたという楽曲の世界観が圧倒的だ。

微分音を出せるトランペットを使いこなすというイブラヒム・マーロフは他にもいろいろなミュージシャンと共演していて、他にも何人か素晴らしいミュージシャンを紹介してくれた。今をときめくミュージシャンでもそういう外に開いた人を私は好む。

来年はもっと耳に入って来るだろうし、いずれ、個別の記事を書くことになると思う。


3.ほかに非常に印象に残ったといえば、アン・パセオと同じく女性のドラマーだが、アニカ・ニルスもよく聴いた。

こちらもドラマーならではのラウドなサウンドが魅力だが、拍子が面白い。理論的も感覚もイマイチの私だが、全体的にかっちりと計算されて構成されている複雑なリズムが面白いのだ。こちらはメンバー固定のバンドを率いて、来年もさらにタイトなコンビネーションで元気のいいアルバムを出してくれるのでは、と期待している。

2017年のアルバム "Pikalar" から一曲目の "Synergy"。

2022年の新しいアルバム"Opuntia" から "Questions"



4.今年の年初にはギターのパスクァーレ・グラッソには驚かされた。

そして、パスクァーレ・グラッソのアルバムで歌っているサマラ・ジョイも今年発見した素晴らしいミュージシャンだ。とても深く明るい声に驚かされる。まだ個別記事では書いていないが、雑記帳で何度か触れた。

二人とも達者で洗練された形が完成しすぎていて、違った展開や新しい音、ということにはならないかもしれないが、安定した高いクオリティで味わい深い作品を来年も期待できそうだ。とくに、サマラ・ジョイは化けるであろう。


5.ブラジルのピアノデュオ、デュオ・ジスブランコには参ってしまった。

企画的な一時的なデュオでないピアノ・デュオというとほとんど他に思い浮かばないが、どうだろう。とにかく笑い声が聞こえてくるような明るく楽しそうな演奏がいい。

デュオ・ジスブランコからのつながりで、鬼才、シコ・セザールも知って驚いた。一筋縄ではいかない感じなのだけれどもエネルギッシュに活動しているようなので、来年にもっと聴きこむことになるだろう。楽しみだ。



6.2021年のアルバムだが、ピアノのオマール・ソーサとコラのセコウ・ケイタ、ベネズエラ出身のパーカッション、グスタヴォ・オヴァリスとのアルバム "Suba"もかなり聴いた。

この記事には取り上げていないので、Spotifyのアルバムリンクと、一曲目のKharitの動画リンクを貼っておく。

心が鎮まる、少しもの悲しい雰囲気を残しつつゆったりとした暖かい音で気に入っていただけるのはないかと思う。

オマール・ソーサは自身のルーツを探るようにアフリカの様々なミューシャンと精力的に活動している。今年は、同郷のキューバ出身となる女流ピアニストのマリアリー・パチェーコとの共演アルバムをリリースした。

来年はどういう展開をみせてくれるだろうか。オマール・ソーサも目が離せない。



7.ラハット・ファテ・アリ・ハーンも今年よく聴いた。

今年の新作ではないが、6年前だったかのCoke Studio Season 9 の "Afreen Afreen", そして2014年のノーベル平和賞授賞式のライブ、あまりの迫力で、いつ聴いても鳥肌がたつ。記事でもリンク貼っているが、ここに再掲しておこう。

ボリウッドでプレイバックシンガーとしても活躍していると、毎週のように新作が発表されるので、シュレヤ・ゴーシャルなどとともに毎週、いろいろ楽しみで聴くことが出来る。これからも続いていきそうだ。



ベスト・セブンというのもなんだか中途半端な気もするがラッキー・セブンだ、まぁ、いいだろう。他にもよく聴いた新しいミュージシャン、再発見したミュージシャンもたくさんあったし、あらためて見直してみると誰も彼も素晴らしいミュージシャンばかり、この人をとりあげたらあの人も、となって時間ばかりかかっていつまでたっても終わらない。

振り返りも大事ではあるが、有限の時間のなかで生きる私達はどこかで割り切らなければいけない。


来年も素晴らしい音楽が私の周囲を満たしてくれることだろう。


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