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火曜日しばらく雑記帳・14:AU通信障害とアステロイドデー・2022

7月2日土曜日の朝、5時ごろに目が覚めた。7時にはジョギングに出ようと思ったところ6時ごろまでもう少し寝るかなと思いスマートフォンの目覚ましの設定を確認し、。。。あれ?AUの回線がつながっていない。あれ?寝ぼけて何かしてしまっただろうか、とあちこち見ても特に変なところはない。リブートしたりするが特に変わらず。2時間程度のジョギングの間も気になって気になってしょうがない。一時的に接続できることもあるが、すぐに切れる。事務所(単身赴任で住んでいる新横浜のマンションの一室のこと、念のため)に戻ってからシャワーを浴び、少し雑用をこなし、早めの昼を近所のフレッシュネスバーガーで食べたが、その間も、一時的に接続できるがすぐ切れる、同じ状態だ。

これは端末側の問題かな、歩いてすぐのAUショップに持っていくかな、やっぱり最近動きがモサクサしているし空き容量がないと度々文句言ってくるし、思い切って買い替えして、それなら「さらば愛しきアンドロイド・2」と note に記事にしようか、と思い巡らしながら事務所に帰った。

念のために、とネットを検索してみたら、AU Twitterがすぐにひっかかり、なるほど、オペレータ様側の問題であることがわかった。

もう、こうなったら仕方がない。幸い、事務所にいるうちはWiFi 経由、電話・SMS以外は問題ないので事実上影響はない。結局、私の個人のアンドロイドは 3日の午後10時ごろに復旧、社用の iPhone は 4日の午後になって復旧、という顛末だった。私にはそれほど大きな影響はなかったが、それはたまたま、外に出る予定もなく、人と会う約束もなく、仕事も週末まで浸食していない、という土日だったからよかっただけだ。

これが、例えば、東京文化博物館の待ち合わせ前にベンチに座って必死のパッチで仕事を終わらせようとしている金曜日とか、はたまた例えば、娘と孫娘が東京に遊びに来るので羽田空港で待ち合わせ、などという日だったら大変なことだった。

ちょっと目を引いたのが、「謝って済む話じゃない」と怒る人がいたということなのだが、よく聞くフレーズではないだろうか。
[2022/7/2 毎日新聞] 「謝って済む話じゃない」怒る客 通常の4倍来店も au通信障害

「では、お食事のクーポンではいかがでしょうか?」
「うむ、そうだな、そこまで言うなら。。。。特上うな丼で勘弁したるわ。」

出典:私の妄想

というような会話を期待しての言葉ではないだろう。

「私が切腹すれば許してくれますか?」
「お前なんかじゃ役不足じゃ、社長を出せ社長を。社長切腹なら済ませてやる。」
「店長じゃダメでしょうか?」

出典:私の妄想

というような会話を期待しての言葉ではないだろう。

まぁ、具体的に何かを求めているわけではなく、「それほどまでに私は怒っているのだ、すぐにでもどうにかしろ」と言いたい定型句なのだろうとは理解するが、いつも突っ込みたくなる言葉ではある。自分の感情をむき出しにして相手にぶつけるだけの乱暴な言葉だと思うのだ。

謝って済む問題なんて本当はもともとない(*1)。だから謝らなくてもいいという話にはならないし、謝るタイミングや、謝りかたも大きな問題ではあるが。逆に、謝罪への反応も少し過剰かもしれないと思うことも多々ある。

それにしても、買い物メモや割引クーポンにせよ、電車の乗り継ぎ時刻にせよ、友達との待ち合わせの連絡にせよ、飛行機のeTicketや搭乗券、支払い・決済や送金に至るまで、スマートフォンが頼りということになると、やはり許されざる障害ではあった。実際、各方面への影響はかなり大きかったようだ。

今後、RCA, EDA, PFMEA..etc のうえで改善されるだろうし、他オペレータたちへの Yokotenもされるだろうから、同様の問題は起きにくくなるとは思うが、個人個人で、ネット接続ができなくなったとき、電話回線が接続できなかったとき、などのために、リスク回避策を考えておいたほうがよいだろう。できることはあまりないけれども。自然災害でも同様の事態、あるいはもっと深刻な事態が発生しうるわけなので。

かくいう私も、たまたま大きな問題がなかっただけで、実際、何もリスク管理ができていないことを再認識した。今後、体制を整えたいところである。

全面復旧した、とKDDIがアナウンスしたのは7月5日の 15時半すぎ、発生から実に86時間たってからだった。



■ アステロイドデー

今年も 6月30日、アステロイドデーがやってきた。そのことに関しては去年書いた。

今年も7月2日にイベント「アステロイドデー2022スペシャルトーク」があり、YouTubeでのライブ配信を視聴していた。なかなか興味深い内容が盛りだくさんだった。録画が見れるので、興味ある方はどうぞ。地球に隕石が衝突して甚大な災害をもたらす、そんなリスクに対してどのように世界が対処しようとしているのかがわかる。

[2022/7/2 YouTube] Asteroid Day 2022:アステロイドデー スペシャルトーク

第一部が、「小惑星を監視せよ!」で司会の浦川氏と奥村氏(日本スペースガード協会理事長)の対談形式で、隕石について、衝突のリスクについて、小惑星をどのように監視しているのか、監視体制などについて、岡山の美星町のスペースガードセンターからのライブ中継も交えて、楽しく明らかにしてくれる。

第二部は「小惑星衝突を回避せよ!」と題し、前半が JAZAはやぶさ2ミッションマネージャの吉川氏、アメリカのオーバーン大学の平林氏がそれぞれ講演された。吉川氏の流れるようなプレゼンでの総論もわかりやすく、深夜のアメリカからオンラインでプレゼンの平林氏も進行中のDARTプロジェクトについて興味深い話をいただけた。

DARTとは、小惑星に探査機を衝突させて小惑星の軌道を変えるミッションである。つまり、「地球に衝突する危険のある小惑星を見つけたら、その小惑星に物体を衝突さることにより軌道を変えて衝突を回避しよう」という対策の基礎実験だ。

限られた効果しか期待できない(20年先にぶつかるくらいに遠くにある、300mくらいの大きさの小惑星に対して効果が期待)方式ではあるが、提案されている他のいくつかの対策の中で、今のところ、一番実現性が高い方式だ。

他にもいろいろ勉強になる興味深い話が多いので、是非視聴いただければと思う。


■ 実は、第一部で話をしてくれる日本スペースガード協会理事長の奥村氏は大学の時からの友人である。7月2日の講演のために、1日に新横浜に前泊で来るから、ということだったので、金曜日だったけれど、15時に打ち合わせを終えたあと、仕事は店じまいにし、少し早めの16時に事務所に来ていただき、ひさびさに、ビストロしまむらにお客様をお迎えしたのだった。

成城石井で買い入れのクロワッサンにチーズの盛り合わせとフライシュケーゼ、そして、ソーセージとザワークラウトの煮込みと夏野菜とアンチョビのスパゲティを料理してもてなした。

茄子、ズッキーニ、紫玉ねぎにトマト、アンチョビでスパゲティ
これはなかなか美味く出来て、楽しんでいただけた。
ソーセージとザワークラウトの煮込み
ベーコンを切らしていて一味足りない感じだったがこれも好評だった。

2人でビール6缶にスパークリングワイン1本、アペロール1/2本 に白ワイン1/2本(アペロールと白ワインと炭酸に氷とレモンでカクテルにした)程度だったので、まぁまぁ控えめだった。

30年ちょい前の大学時代の思い出話、私たちの人生の大きな転機になっていたのかもしれないあのころの悶々とした日々、今、私たちがかかえている苦労、そんなこんなで話が弾み、楽しい時を過ごした。


■ 先週、レーダーにひっかかった音楽をいくつか取り上げておこう。

1.Tanya Chua (蔡健雅)

シンガポール出身の女性シンガーで、主に中国語の佳曲をリリースしているということだ。先週 7月2日に、 第33回 Golden Music Award (Taiwan) を受賞したというニュースが流れてきて初めて知った。

[2022/7/2 NIKKEI Asia] Big wins for veteran Singapore singer at Taiwan music awards

ベテランとあるが、1975年生まれで1997年にアルバムデビューというから確かにそうかもしれない。
受賞したアルバムは 2021年リリースの "Depart"だ。

内省的な曲に少し暗めの落ち着いた声がよくあっている。自然に聴けて流しっぱなしにしていても邪魔にならない。

2009年のアルバムもよかった。

2.ベーシストの Michael Manring (マイケル・マンリング)。今までまったく知らなかったのが迂闊すぎた。ネックが長くて音域がメチャメチャ広いフレットレスで、ボディの小さいベースを使っている。ヘッドにチューニングを変えられるレバーがついているようで、これらを駆使して、ハーモニクスを多用して幻想的な音を作っていく。

スラップやタッピング、まさしくマジックタッチなベーシストだ。Jaco Pastrious の 名曲 "Teen Town" のライブもよかった。ただ、こういうのは原曲を知らないと楽しめないかもしれない。どうだろうか。

2020年のソロ・アルバム。


3.ギリシャのハリス・アレクシウの "Synavila" ("Collaborate" by google 翻訳) がよかった。ΝΑΤΑΣΣΑ ΜΠΟΦΙΛΙΟΥ (ナタサ・ボフィーユ?) との共演での2022年4月のライブレコーディングということだ。曲はだいぶん以前(1997年?)の自身のヒット曲だと思う。


4.ナタサ・ボフィーユも、力強い美しい声でよい感じだ。こちらは、まだほとんど聴けていないのと、リサーチ不足だが、一本動画を貼っておこう。



5.アルジェリア出身・ベルベル人でフランスを拠点に活躍しているという女性シンガー・ソングライター、スアド・マッシの新曲。

哀愁たっぷりのメロディと声も素晴らしい。ビデオクリップも歌のテーマを静かに描く。ギターのアルペジオとストリングのバックで静かに歌い上げ、1'43"からと2'24"からの短い間奏での笛の音、ファルセットとの絡みのあたりが、何度聴いても胸を打つ。

■ 朝7時にジョギングに出た、と冒頭に書いた。これほど早く梅雨があけてカンカン照りの日が訪れると、やはり注意しなければならない。先々週はうっかり10時すぎに出走してバテバテ、13.8km走る予定を 10km そこそこでギブアップした。

2022/6/25 jogging 夏を感じる

足が攣る前に、まだもうちょっといけそう、というくらいでギブアップしないと大変なことになる。

朝7時に出れば、それでも気温が十分に高いとはいえ、まだましだ。太陽高度も低く建物の影もできるので、なるべく日陰を走るようにすることもできる。それでもかなりキツク、途中止まったり歩いたりしながら、なんとか、という感じではあった。

2022年ジョギング実績 上期:321.7km 計画比96.0% (今年の目標は 670km)
少しビハインドだが、順調と言える範囲、なんとかリカバリできるだろう。


■ 火曜日の雑記帳、妙に力が入ってしまうわりには、まだまだ書き足りない気もする。

2022/7/4 川崎にあるオフィスの16F 実験室から西を望む。
19時前後、ちょうど日の入りの時刻。

全般、もう少しあれこれ調べたり、音楽はじっくり聴きこんだりして書きたいところだが、今日はこのくらいにしておこう。


■注記
(*1) 謝って済む問題は、実際には害がなかった話、と考えてもさしつかえない。ということは、謝って済む話なら、さっさと謝って済ませればよい。・・・・まぁ、これはこれで、相手との関係性や、「謝る」という行為をどのように意味づけるか、という様々な場合を考えない暴論なので、つっこみはご勘弁を。

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