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火曜日しばらく雑記帳・2023 CW13

ChatGPTが評判で話題にことかかないが、先週に目に留まったニュースといえば、虚構新聞のこの記事だ。

虚構新聞らしいシャレと風刺のきいた記事だが、なかなか深いものも感じる。

ニュースといえば先週、虚構ではなく、インテル創業者で「ムーアの法則」で有名なゴードン・ムーアが亡くなった。

ムーアの法則とは、半導体の集積度が倍々ゲームで上がっていくという経験則だ。

半導体の製造プロセスはプロセスルールという指標で世代が分けられている。たとえば、7nm プロセスというような言葉は専門家やマニアでなくてもニュースなどで聞いたことがあるかもしれない。

nm というのは長さの単位で、10のマイナス9乗が n (ナノ) で、皆さんの馴染み単位 G (ギガ) のちょうど逆数の単位になるわけだが、0,1nm ( =1Å ) がだいたい原子の大きさなので、数nmというのは原子が集まった分子の大きさ程度の大きさだ。

この長さはトランジスタのゲート長と呼ばれる長さで作られるトランジスタ一個の大きさと言ってよい。トランジスタ一個の大きさが小さくなればチップ上に詰め込めるトランジスタの数がその2乗の比率で多くなるし、一つ一つのトランジスタの動作がそれだけ速くなる。

だから世代が一つ進化してゲート長が短くなれば、それだけ多くの機能を詰め込むことができるし、そして、それぞれの機能についてより複雑なコンテンツをより高速に処理できるようになる。

世代、世代で非連続で進化して連続の変化ではない理由は、半導体チップを製造するために必要な装置や設備について、プロセスルールごとに最適化したものを一そろい揃える必要があるからだ。ある世代で設備投資をドンとしてラインを立ち上げある期間生産したら、次の世代の設備投資をしてラインを立ち上げ・・という具合になるわけだ。そして毎世代、必要な設備投資は膨らんでいくし、装置もラインも複雑になっていく。

以前に書いたが、1971年にリリースされた世界最初のマイクロプロセッサ intel の 4004 は10um プロセス、トランジスタ数は2300、4bit のデータを扱い、動作周波数は750kHzだった。2021年の第12世代Coreプロセッサファミリーは 10nm プロセス、数十億個のトランジスタ、64bitのデータを処理し、動作周波数は最大 5.2GHzだ。

台湾の半導体FABの最大手 TSMC は昨年末 3nm プロセスの量産を昨年末に始めたらしい。3次元方向の集積も加味すると、ムーアの法則は鈍化してきているとはいえ、まだまだ限界は先にありそうだ。


R.I.P …


■ブロッコリが、そろそろ旬の終わりだと思うが、大きく綺麗なわりにとても安いものが出回っているので、このところせっせと食べている。また、水菜のようなカラシナが出回っていてサラダからし菜というそうだ。

カラシナは、ほうれん草や小松菜のおしたしのように、さっと茹でて楽しんでいるが、茹で汁が濃い青紫色に染まるので最初に使ったときは驚いた。辛くはなく繊維っぽい素朴な味だ。

サラダからし菜は水菜のような食感でもっと食べやすい。


2023/3/28 弁当 鶏とキノコにうすいえんどうの地中海風、からしな水菜、ブロッコリ、出汁巻き、オリーブ、雑穀入りご飯にふりかけ
2023/3/25 昼食 鶏とモロッコインゲンの地中海風、ブロッコリ、白ご飯にオリーブオイルとフライドオニオンにイタパセをふりかけ替わり

先週、私の料理はどうしても赤いものが多いと書いたが、今週は白いものを。

2023/3/26 昼食 ピラフ。エビとイカと豚、玉ねぎ少々とセロリ、冷蔵庫にちょっと残っていた青梗菜、米はジャポニカ米、
2023/3/26 夕食 カサレッチェと鶏とほうれん草のグラタン。
カサレッチェ、好きなパスタだがそこらになかなか売ってない。
刻んだセロリがいい味、マッシュルームも美味しい。
これにチーズをたっぷりかけてオーブンで焼けばよい。
少し塩味を強めに利かせてがっつり美味しい。

もうちょっと変わり映えした料理をお見せしたいところだが、最近、ちょっと余裕がないせいか、自分のコンフォートゾーンから飛び出した料理を作っていないように思う。失敗するのがイヤという性格も災いしている。

なにごとも失敗を恐れずにもっと大胆にチャレンジしていきたい、と改めて思った。


■先週・今週でひっかかった音楽を少し。

1.先週 facebook のタイムラインに、イスラエルはテル・アビブ出身の新進気鋭のジャズ・ギタリスト、ヨタム・シルバースタインから あこがれのミュージシャンとレコーディングをした、という投稿が流れてきた。

Yesterday I had the good fortune of going to the studio and recording with this beautiful singer and person that I...

Posted by Yotam Silberstein on Thursday, March 23, 2023

写真の女性シンガーは ホーザ・パッソス (Rosa Passos) だろう。ネットを検索したらいい記事があった。詳しい紹介とおススメの曲やアルバムもたくさん紹介されている。

大御所なのに、どういうわけかこれまで知らずにいてほとんど聴いてこなかったのだが、一曲聴くとノックアウトだ。

たとえば、アントニオ・カルロス・ジョビンなどのラブソングを歌う2008年の "Romance" 明るく優しくかわいらしい(失礼!)、そんな歌声がいい。



最近、ブラジルの音楽を聴くことが多くなってきた。もともと好きだということもあるけれども、やはりブラジルの音楽シーンが盛り上がっているのかもしれない。


2.デビューしたばかりのシンガーソングライター、ルーカス・マメーデ。

優しい声でなかなかいいではないか。どんな人なのか検索してみたら、なんとまだ弱冠20歳、2020年に高校生のときに Tikokで評判になって以来、デビューアルバムだというから驚きだ。

e-magazine LATINAでとても詳しく紹介されているので、より詳しく知りたいかたはこちらを読んでいただきたい。

もう一曲貼っておこう。


3.もう一つ、ブラジルから。ギタリストのダニエル・サンティアゴ(Daniel Santiago) の新しいシングル "Feelings" もよかった。

 2021年に "Song For Tomorrow" というアルバムをリリースしていて、こちらはエリック・クラプトンやジョシュア・レッドマン、アーロン・パークス、カート・ローゼンウィンケル、ペドロ・マルティンス、といった豪華ミュージシャンが参加した話題作だった。


アルバムのタイトルもいいし、そのタイトル曲は現代ギターの帝王とも言われるカート・ローゼンウィンケルが参加している。

今回のシングルも、盟友とも言えるペドロ・マルティンスが参加していて、同じテイストの幻想的な音作りが心地よい。


4.スペインの女性ボーカルにしてトランペッター、アルバ・アルメンゴウ、2023年2月15日の雑記帳でも取り上げたが、シングルがポツポツリリースされていてアルバムとしてまとまるのが楽しみだ。先週リリースのシングル、 "Susurros del Viento" は、また思わず顔がほころんでしまうライブレコーディングだった。

これは是非、視聴してほしい。

何度も繰り返し聴いたが、心にしみるばかりで聴き飽きない。



■土日は両日ともに冷たい雨が一日中降っていた。こういうときは無理せずにジョギングは中止する。

2023/3/26 138.3km 計画比 -9.39km 今年の目標 640km に向けてちょっと計画未達とはいえ、まだまだリカバーできる範囲。満足いける 1Q だったといえよう。


新横浜の事務所で一人引きこもりで過ごしたのだが、読書も進んだし会社が用意している Web 研修をじっくり受講するなどして過ごし、ゆっくり料理したり飲んだり飲んだり飲んだり(これはいつもと一緒だが)、それはそれで悪くはなかった。

ちょうど花見の時期なのにここのところ天気が悪く肌寒いのは具合が悪い。それでも、おじいさんおばあさんのグループや、小さな子供を連れた家族連れ、楽しそうなカップル、平日の昼でもたくさんの人が集まっていた。

一昨年の写真だが2枚ほど貼っておこう。

2021/3/31 新横浜公園
2021/3/31 新横浜公園


季節は巡る。


■関連 web 記事

2015年、ムーアの法則50周年ということで、IEEE Spectrum にインタビューが掲載されていた。興味ある方は是非。


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