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火曜日しばらく雑記帳・12:Dreams

だいぶん前は、「一日2時間睡眠が3日くらい続いたところで、ポツンと4時間寝れるといいんだよね」などとうそぶいていたものだけど、やはり最近、しっかりと寝るべきではないか、と思い始め、なるべく早めに寝るように努力している。しっかりと寝るのも仕事のうち、である。

ところが、梅雨に入って蒸し暑いこともあるし、早く寝たら寝たで、眠りが浅いのか、変な夢ばかり見て何度も起きる。見た夢を記録している人もけっこういるのではないか、と思うが、私も、起きたあとも鮮明に憶えていて記録する価値があると思った夢は、記録しておくようにする。

参考外部リンク: 毎朝みた夢の記録をつけて後から読み返すと楽しい、だけでなく有用なアイデアやヒントも得られる | シゴタノ! (cyblog.jp)

ここのところ、残しておきたくないような夢も多く、結果、記録していないものも多いが、あまり、ルーチンとしてのこだわりが強いわけではない。

他人の夢の話は聞いてもまったく面白くなく退屈だ、というのは認識しているものの、この雑記帳では、過去見た夢で面白かったものを、気が向いたときに書いておこう。ポジティブな反応があれば、ちょっと続けてもいいかもしれない。

■ 2020年5月2日の朝の夢

建物の外に出てみた。外壁の掃除で働いているはずの彼が見当たらない。陽が傾きはじめた午後の太陽が滑らかな工場の外壁に反射している。私はフロアに戻った。何かがおかしい。

この政府直轄の工場は、秘密裏に兵器の開発製造を行っているという情報があり、確かめるために私たち工作員が送り込まれているのだ。ところが、今日は昼からそれぞれのポジションにいるはずのメンバーが見当たらない。私は一階のフロアに降りた。今日は、ある企業からの工場監査があり、その中に連絡員が紛れ込んでいるはずなのだ。

ところが一階で見かけた工場見学の一団はまったく違った会社のものだった。仲良くなった組み立て工程のマネジャーに聞いてみた。「今日は2組の訪問がある予定だったけど、あの1組だけになったらしいよ。」

まずい。罠だ。

私は、慌てて工場の長い階段を駆け上がり、3F のフロアの重いドアを抜け、自分の持ち場に戻った。私のメンバーが全員、黒いスーツに白いワイシャツで、がらんとして稼働していないラインの隅で、ノートを開いてレポートを書いたり、動いていない作業台に座って談笑したりしている。私の顔を見て、ほっとしたようだ。

「任務はもう終わりでここに集合するように、と指示されたので、リーダーが来るのを待ってました。リーダーの指令ではなかったのですか?」

・・・してみると、私の行動も今、監視下に置かれているはずだ。「おおごとになると自分たちも都合が悪い。今回は見逃すからお引き取り願いたい。」というそういうメッセージなのだろう。

向こうが一枚上手だった、ということだ。おとなしく退却するしかない。

私は、6人の工作員全員を連れて工場を出た。誰も止める者はいなかった。

工場の敷地内には条例で木や芝を植えた公園が作られていて、一般にも公開されている。大きな犬が二ひき、老人と座っている。メンバーのうちの二人の女性がしゃがんで犬を撫でた。

私は、ふと、このメンバー全員が偽物に入れ替わっている可能性があると気が付いた。しかし、引き返すこともできない。ここは本物だと仮定して行動するしかない。

夕陽に照らされて芝の上で犬と遊ぶメンバーを、少し離れたところから見ながら、ぼんやりと立っていた。

・・・というところで目が覚めた。ボーゼンと仰向けに寝たまま、しばらく起き上がることができなかった。


■ 先週作った料理の中では、中近東風ラム肉のピラフが、ちょっと特別だった。微塵切りにしたニンニクと玉ねぎ、スパイスはクミンシード、オリーブオイルで炒め、ラム肉、バスマティライスと砕いたミックスナッツとドライフルーツを加えてさらに炒めて火を通してから、炊いた一品。

2022./6/15 夕食 適当に作ったわりには、それらしく出来た。

そういえば、先々週も同様の夕食を作ったが、こちらは鶏天をトッピングしていることで一線を画している。ピラフはニンニク、玉ねぎ、ベーコン、カシューナッツの砕いたの、バスマティライスをオリーブオイルで炒めてから炊いた。想像した通りの味、レモンを絞って美味い。

2022/6/9 夕食 鶏は天ぷらが一番うまいように思う。
表面かりっと中はじゅわっとジューシー。


■ 先週は、あまりこれぞ、という音楽がひっかからなかった。

フラメンコのギタリストのサビーカスと、歌い手のカルメン・アマヤのアルバムが再リリースだろうか、ついこのあいだにリリースされたようで、少し聴いている。

1912年生まれのサビーカスについて、以前に紹介したことのある晶文社の「フラメンコの誘い」によれば、次のように紹介されている。

伴奏を第一義とする古い在り方から独自のジャンル(ソロ)として自立しようとする現代への分水嶺に聳え立つ大巨人。(中略)演奏技術の百科事典とも言うべき達人で正確なコンパスの上に展開される強いタッチ、超絶技巧的スケール、一糸乱れぬアルペジオ等、技術の階梯を昇りつめた地点に立つ。(中略)その抒景的な美しさの、あまりにも端正なため却って日本では軽視する人もいるが、若い頃の鬼神の入った演奏、後年の余情に満ちた演奏とも、余人の追従を許さない。

パセオ編集部編「フラメンコへの誘い」 p.150

サビーカスのレコードも1枚か2枚持っているが、当時ちょい齧っただけではそこまでの良さというのはよくわからなかった。最近、こうしてデジタル・プラットフォームでいろいろ視聴できるので、嬉しい限りだ。

カルメン・アマヤも一枚ベスト盤のレコードを持っている。1913年生まれというから、サビーカスとの同世代だ。サビーカスは1990年に没、カルメン・アマヤは1963年若くして亡くなっているということだ。

鳥肌が立つ、というのはこういうのを言うのかもしれない。リアルタイムにライブで聴くことができたなら、想像もつかない感動を味わえたかもしれない。

そういえば、4月5日の雑記帳に、フラメンコのギタリストの Tomatito (トマティート)と、歌い手 José Mercé (ホセ・メルセ)、Mala Rodriguez (マラ・ロドリゲス)が、素晴らしいシングル "Tengo cosas que contarte" を出したことに触れた。

伝統的な歌い手の技量と形式を残しながら現代的な感覚をミックスした、新しい感覚で気に入っている。この曲が収録されている今年リリースのアルバムもいい。


■ 先週末、京都の自宅に帰っていた。北九州で仕事に子育てにと奮闘している娘夫婦から父の日のプレゼントとして、門司港ビールのセットが送られてきた。小さいころのつたない手作りのプレゼントもいいが、こうして立派に独り立ちした娘からもらうプレゼントも格別だ。

つまらない夢を見たからといって気分が晴れない、などと情けないことを言っていてはいけないと思う。

そういえば、今日は6月21日、夏至だった。なんとまぁ、いつの間にやら。時間が過ぎるのは速い。過去も今となっては夢のようだ。


まだまだ、これから、頑張らなくては。



■ 参考 note 記事


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