スティーヴィー・ニックス: Stevie Nicks "Rock a Little"
「世界の歌姫たち」という我ながらベタな名前だなと思うマガジンを作って、愛している女性シンガーばかり、愛している思いのたけを週1、火曜日に投稿している。今日はその9回目、アメリカから、スティーヴィー・ニックスのことを書こう。
フリートウッド・マックのボーカルの1人として、一世を風靡し、最近もなぜか "dreams" がリバイバルヒットしたので、ご存じの方も多いことだろう。
(2020/10/4 Billboard Japan - TikTokで再熱のフリートウッド・マック「ドリームス」、全米“Hot 100”に復帰 1977年以来初)
dreams フリートウッドマックのofficial の動画はこちら。
1977年の大ヒットアルバム「噂」 "Rumours" の2曲目だ。フリートウッド・マック もいいが、ソロになってからのスティーヴィー・ニックスが大好きだ。
一枚だけ選べ、と拷問されたら、たぶん1986年の "Rock a Little"を挙げることだろう。 アルバムのジャケットがいい。黒のビロードを身にまとい、妖精というか小悪魔という感じのビジュアルは愛さずにいられない。
シングルカットされた "I Can't Wait"が最高だ。当時のシンセ音源特有の金属的な響きの音とオーケストラ・ヒットを多用し、時代を感じさせるサウンドではあるが、絡まるリード・ギターのしっかりと歪んだ音色と旋律が引き締め、かっこいい。そこに女性のバックボーカルが全体を華やかにまとめる。その上で力強く歌うスティーヴィー・ニックスの美しいひしゃげた声がゾクゾク来るのだ。
続く2曲目のタイトル曲 "Rock a Little" は転じて、スローテンポの曲で、これも大好きだ。どの曲も比較的単純な構成でわかりやすくまとまりがいい。どこか、明るくて少し哀愁を帯びたアメリカ南部のロック を思い出させる。
アメリカ南部のロックといえばトム・ペティ & ザ・ハートブレーカーズ。実際スティーヴィー・ニックスと交流があり、ファースト・アルバムの「麗しのベラ・ドンナ」の "Stop Draggin' My Heart Around" で共演。ライブの動画がYouTubeにあがっている。
1989年の "The Other Side of the Mirror" もいい。これもジャケ写が美しい。
このアルバムでは一曲目の "Rooms on Fire"が一番好きだ。ゴージャスな音づくりでイントロもぞくぞく来るし、ここでもスティーヴィー・ニックスの声を十分に堪能できる。
とにかく、妖しい彼女の姿もそうだが、声が好きだ。ハスキーで力強く、時折ひしゃげたような声は一度聴くと忘れられないだろう。彼女以外にこんな声と歌い方をする人はいない。そして、姿も声も妖艶だが、媚びるところは一切ない。
2019年にはロックの殿堂入りしている。殿堂入りの induction ceremony のライブ。
実は、フリートウッド・マックとして先に殿堂入りしているので、2度目の殿堂入りだ。これは女性ミュージシャンとしては初めてということだ。
そして、たぶん100歳になっても200歳になっても同じ姿と声であられることであろう。
まさに、歴史に名を残すロックの歌姫、「永遠の妖精」なのだ。
■ 関連 マガジン
1. 好きでよく聴いているミュージシャンを紹介。毎週木曜日に更新中。ギタリスト多め、たまに懐メロ。
2. 愛している女性シンガーに特化したのが、我ながらベタな名前だと思うが「世界の歌姫たち」。こちらはさらに愛している思いのたけのみの記事ばかり、週一、毎週火曜日に新しい記事を書いている。懐メロ多め。
3. いずれも、耳もあまりよくないし、知識も少ない、語彙力もない、なので、基本YouTubeやSpotifyのリンク貼り付けと「好きだー」「愛している」というだけの記事ばかりになっているし、そうなっていく。
私本人が楽しく書いていることだけは間違いない、それだけは伝わるだろう。
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