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【読書】百田尚樹『永遠の0』

市立図書館で借りました。予約したときにすでに数百人待ちで、それからたぶん半年は待ったと思います。さすが人気作。(※)

でも、その割りには本がきれい。ほぼ新品で、とても数百人が読んできたようには見えず「あれっ?」と思ったのですが、裏表紙の見返しを見ると「これは寄贈本です」と書かれていました。

もしかすると、あまりの待ち行列を見かねた誰かが、または、あまりに感動した誰かが、それか、たくさんの人々が太平洋戦争と特攻隊について知るべきだと思った誰かが、市民にプレゼントしてくれたのかも。ぼくは、その恩恵にあずかることとなった最初の市民かもしれません。

どなたか存じませんが、ありがとうございました。七日間、夢中で読みました。

個人所有の本って、図書館に寄贈できるのだろうか。『永遠の0』みたいに売れていて絶版にならなそうなものは、借りて済ますようにしているのですが、興味を持った本は、ぼくはわりと持っておきたい方です。

床が抜けるとか、かみさんに苦情を言われつつ、それなりの冊数がせまい自宅の本棚にあるのだけど、自分が死んだら家族は処分に困るかもしれない。ゆくゆく娘たちが興味を持ち、ああ、パパはこんな本を読んでいたのかと、なにか感じてくれたら本当はうれしいのですが、どうやらそんなことにはなりそうにありません。自分亡きあと、捨てられてしまうよりは、せめて誰か同じ興味を持った人が図書館で見つけてくれたりすればと思ったりします。

おっと、それはともかく、この『永遠の0』は、この後にも三百人くらい待ってるので、早く返してあげなければ。

(2014/2/28 記、2024/3/17 改稿)

※ 2014年2月当時の話です。


百田尚樹『永遠の0』講談社(2009/7/15)ISBN-10  ‎406276413X
ISBN-13  978-4062764131

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