共感か、謎か。

文学作品を読むのは好きだろうか?

私は、はっきり言って本当に好きなのかどうか未だに分からないのだが、著名な作品くらいは読んできた。

noteユーザーは、自ら記事を書いたりするくらいであるから、きっと本を読むことにそこまで抵抗はないだろう。ただ、文学となると好みが大きく分かれるはずだ。

さて、以下の質問に頭の中で答えて欲しい。

① あなたは小説やテレビで、サスペンスよりもラブロマンスやコメディの方が好きですか?

② あなたはテレビドラマを観て、感動のあまりに涙を流すことがよくありますか?

③ あなたはテレビドラマの登場人物に恋愛感情を抱いたことはありますか?

2つ以上YESであった場合には、共感系の作家を選んでみてはいかがだろうか。そうでない人は、謎系の作家を。

共感系とは、その小説にストーリーらしいストーリーが無く、どちらかといえば登場人物の感情に共感するタイプのものだ。太宰治の『人間失格』や、志賀直哉の『暗夜行路』などが例として分かりやすいだろうか。

謎系とは、「謎」が小説を読み進める上での大きなカギになっている、ストーリ展開があるものだ。夏目漱石の小説が、代表例だろう。

私が好むのは、この区分で言えば「謎系」である。もし、文学作品に興味はありながら手は出していない、という人がいるならば、『夢十夜』をオススメしたい。

その理由として、まず話が短い。10の短編小説が集まったようなイメージだ。

全ての話が、「こんな夢を見た」という書き出しで始まり、10つの不思議な夢の世界について綴られている。

それらの間に、一見関連性はない。夢の舞台も、時代も、人物像も全く異なる。

と、思いきや、ある夢で出てきた人物が他の夢でも僅かに登場していると気づくこともある。

ネットで夢十夜と検索すれば、読むこともできる。別に書店に行く必要も無いので、ちょびっと暇つぶししたいなぁ〜、という方にはオススメしたい。

https://www.aozora.gr.jp/cards/000148/files/799_14972.html

ただ、読後感が「あ〜スッキリ!」となることは、まずないだろう。笑 

正直、よく分からない点が多々ある。


でも、私はそれでいいのかなと思っている。文学作品とは、そんなものなのではないだろうか。でもその中で、自分なりの解釈をして楽しむくらいで、丁度いいだろう。


参考 

https://www.amazon.co.jp/この一冊で芸術通になる-大人の教養力-青春新書インテリジェンス-樋口-裕一/dp/4413045122/ref=nodl_




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