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まずはこれだけやればOK!求人活動で「必ず」行うべきアクション&準備


皆様は求人活動、どうなさっていますか?
やり方がわからなかったり、やっていても結果が出なかったりされている方も多いのではないでしょうか。

そこで今回「美容院、ネイルサロン、エステサロン等の店舗系ビジネス」においての求人活動のやり方を、わかりやすく具体的に書いた記事を作成しました。

・求人活動をどう始めたらよいかわからない
・求人活動はしているが上手くいかない
・もっと他のやり方も取り入れたい

この様な方には参考になる記事です。
どうぞよろしくお願いいたします。

是非参考になさってください。


絶対やらなければいけないのは強み分析

求人活動において、一番最初に必ずやらなければいけないことは「強み分析」です。自社の特徴や他社と違うところを全部書き出してみましょう。

これをなぜやらないといけないかの説明をします。

ほとんどの求職者は「どこかいいサロンはないかな?」「自分に合うサロンはないかな?」と漠然とした感覚で就職活動を始めます。
美容院であれば、25万件から見つけ出してもらわなければなりません。

その時に
・アットホームなサロン
・幅広い年齢層に人気のお店

など、ありきたりの特徴だけだと、どうなってしまうでしょうか?
25万件のサロンの中に埋もれてしまう可能性が高まりますし、たとえ見つけてもらえたとしても、サロン見学や応募にいたる確率はかなり低いと思います。

後述しますが、パンフレットを作成する際や求人サイトに登録する時や、学校の先生や見学者との面談の時などに、この強み分析をやっていなければ、書くことも話すことも微妙で曖昧なものになってしまいます。

例えば「アットホームなサロンです」と言うよりも「ここ5年で離職率が0%です」と表現した方が、わかりやすく説得力がありますね。

では強み分析はどんな点において行えばよいのでしょうか?
ここでは、自社の強みを分析する角度として考えられるものを下記に書き出します。

この項目から自社の強みを考えてみて下さい。色々な角度で考える事で、見落としていた強みも見つかりますし、より明確な特徴にも気がつけるはずです。

教育環境、福利厚生、集客面、労働環境、得意な技術、特徴的な技術、メーカーやディーラーの協賛、スタッフの特徴、受賞歴、地域での評価、自社の数字(リピート率、カラー比率、客単価、売り上げ規模等その他全てにおいて)、スタッフの成長、給与、勤務時間、残業、休日、有給、働いているスタッフの声、商材、内外装、技術のこだわり、商品のこだわり、撮影、離職率、オリジナル商品、昇給の仕組み、講習活動、講師活動、商品開発、ヘアショー、雑誌掲載、ヘアメイク活動、ブライダル、トータルビューティー(メイク,ネイル,マツエク,着付け等)、海外提携、SNS、制作物、地域貢献、ボランティア、メディア露出、社員旅行、会社の安定性、実績、プライベート

繰り返しになりますが、この強み分析は求人活動において1番大事と言っても過言ではありません。是非時間を作って沢山書き出してみて下さい。


社会保険に入っていますか?

求職者や学校が最初に見るところ。それは福利厚生です。福利厚生と言っても色々あるのですが、その中でも「法定福利厚生」というところです。

法定福利厚生は、企業が費用を負担して従業員に提供しなければならないと法律が定めているものであり、いわゆる社会保険(雇用保険、健康保険、介護保険、労災保険、厚生年金保険)のことです。

加入義務があるのは下記の条件の会社です。

・事業主を含む従業員1人以上の会社、国や地方公共団体などの法人
・常時使用の従業員が5人以上いる、一部の業種を除く個人事業所

要するに法人化してあれば加入。個人事業主ならば5人以上雇っていると加入。

となります。

もちろん、これ以外の条件の場合は加入義務はありません。しかし美容院は、社会保険に加入しなければいけない条件にもかかわらず、加入していないサロンが今まで多くありました。

最近ではそれを求職者も学校側も問題視するようになってきており、サロンを選ぶ際、1番最初に社会保険に加入しているかどうかで判断します。

つまり社会保険に加入していなければ、それ以外の情報は見てもらえない、もしくは意味がなくなってしまう可能性が高くなります。

そういった観点から条件を満たさない個人事業主でも、積極的に加入しているサロンも増えてきているようです。

求職者に「足切り」されないためにも、条件にあてはまるサロンはもちろん、そうでない場合も利益を考慮して加入することをおすすめします。

ここまでの説明でおわかりかと思いますが
「当サロンは社会保険に加入しています!!!」と言ったり書いても特徴にはなりません。今は最低限のラインになっているということを忘れないでください。


カリキュラム表、キャリアパス作成を作成しよう

求職者は「自分はこのサロンで良い技術が身につくのだろうか?」と考えています。その感覚に答えるためにカリキュラム表を作りましょう。

先ずは新入社員からスタイリストになるまで、どのようなカリキュラムなのかを見せられることが大事です。

「当社はきちんとカリキュラムがあるから、この通りに進んでいけば大丈夫だよ」というこちらの意思を、しっかりと伝えられるようになりましょう。

また求職者は「昇給の仕組みはどうなっているのだろう?」というところも気になっています。その感覚に答える為にはキャリアパスが必要です。

キャリアパスとは昇給の条件を示すものです。

例えば
≪アシスタント技術がここまで合格したら5000円の昇給≫
という感じで表になっていると良いでしょう。

スタイリストになってからのキャリアパスも作成しておくと、さらに信頼度が増します。スタイリストの場合は、
≪売上に対していくらのお給料なのか?役職手当は?指名売り上げとフリー売上の違い等≫

このようにアシスタントのキャリアパスより、複雑になると思います。
最近ではSNSの発信に対して手当を付けているサロンも出てきていますね。

カリキュラム表とキャリアパスがあることで、求職者は自分の将来が描きやすくなります。


予算決めをすれば、価格で悩むことはない

求人活動にはお金がかかります。具体的にかかる主な費用を、下記にまとめました。求人方法のチョイスによって支払う金額は違います。
ほとんどの場合は、これらを組み合わせることになると思うので、参考にしてください。

求人サイト掲載月額費用(1万~3万)
求人サイト成果報酬(10万~30万)
就職フェア出店費用(20万~30万)
就職フェアブース装飾費用(数万~)
エージェント成果報酬(15万~30万)
パンフレット制作(数万~)
学校主催会社説明会参加費用(5万以下)
交通費や宿泊費(遠方の場合の実費)

※登録サイト、フェア、エージェント、求職者経験値によって金額に変動があります。

※求人サイトは新卒、中途両方にアプローチできます。就職フェアはほぼ新卒です。エージェントは中途が多くなっています。

これらを知ったうえで、どの経験値のスタッフを何人欲しいのか?を決めます。

例えば

『新卒アシスタント1人&中途スタイリスト1人』

という感じです。その上でどのくらいの予算をかけてよいかを決めましょう。今季の利益を予測して、その中からどのくらい求人費にかけるのかを決めて下さい。

もし300万円の利益が出る予測であれば、100万円使っても良いかもしれません。もしくは先行投資と割り切って200万円を使う判断も正しいと思います。ここはサロンごとの戦略になってきます。大事なことは「ここまでは求人費としてかける」と決める事です。

そうすることで「高くていやだなぁ」とか「なんとなく費用かかりすぎる気がするなぁ」等の気持ちが少なくなり、求人活動に思い切って取り組むことが出来ます。

ただし、気を付けなければいけない点が1つあります。それは「どれだけ費用をかけても採用の保証はない」ということです。
先ほどの例で言うと、200万かけて1人も採用にいたらなかったというケースもあります。

そこを考えた上で予算を決めてください。

もちろん、少しでもその確率を減らすためにこの記事があるので、しっかりと準備をしてのぞみましょう。


効果の出やすいパンフレット作成①

パンフレットは求人活動に欠かせないものです。もしまだ無いサロンは、作成に取り掛かりましょう。学校に置いてもらうのはもちろん、就職フェアで配ったり、エージェントや問い合わせがあった求職者に送る事も出来ます。

求人活動をしているサロンのほとんどがパンフレットをもっているので、この武器を持たずして戦うのは分が悪いでしょう。

出来るだけ作成が楽になるように、何を掲載すればよいかの項目を下記にまとめました。

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