読書感想【[新解釈]コーポレートファイナンス理論】
[新解釈]コーポレートファイナンス理論を読んだので,その感想記事を書く.
約440ページあった本だったものの,面白く読み進めることができた.個人的に「第10話-配当?払ったことないですけどそれがなにか?」,「第11話-現金?持ってないですけどそれがなにか?」とエピローグが特に印象に残っている.
第10話を読む前は,配当は払ったほうが良いと思っていたものの,この本を読んでみるとなかなか単純な話ではないなと感じた.
投資したお金が戻ってくる,つまり企業は「投資する先が,今のところありません」と宣言しているようなものだ.企業価値を高められない -> 配当を増やし株主を引きとめるしかない,と考えれば,明確に良いとは言えないだろう.
第11話では企業が保有する現金に関する話が展開される.
世間では,企業が現金を溜め込むことはけしからんという人が多くいるものの,自分は別に悪いことと思っていなかった.ただ,理由を説明しろと言われると,「うーん」と首を傾げていただろう.(自分は思っていることを,うまく言葉にすることが難しいのだろうか…?)
第11話では,自分の思っていたことがうまく言語化され,私は大いに納得できた.
本書への投資は,それなりのリターンがあったと思う.著者さん,安心してください.
新しい知識を得ることは,楽しいものだ.
以上
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