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門前仲町「たにたや」さんと、季節のお弁当を考える。(その4 啓蟄)

すこしnoteが遅くなりました。よくない、よくない。。

雨水から数えて15日目頃。
今年は、3月5日(金)が啓蟄(けいちつ)です。

啓は「ひらく」、蟄(ちつ)は「土中で冬ごもりしている虫」の意味で、
大地が暖まり冬眠していた虫が、春の訪れを感じ、穴から出てくる頃。

菰(こも)はずし を啓蟄の恒例行事にしているところが多いですね。
しかし、東京も20度を超えたり、7度を下回ったり。
そして久しぶりに雨も降りましたね。

まだまだ寒い時節ではありますが、一雨ごとに気温が上がり、
日差しも徐々に暖かくなってきます。

春雷がひときわ大きくなりやすい時季でもあります。

さて、今回のお弁当。
ご飯は白米から玄米に。実はたにたやさんの、玄米は昔から食べさせていただいており、夜中?(もはや22時が夜中という感覚なのですが)に、弊社が清澄白河にオフィスを持っていたころ、お腹が空きすぎて、よくたにたやさんにこっそり寄っていたとき、「カレーライス」のライスが、玄米で、それはそれでガツガツ食べていたのが懐かしいくらい。このモチモチとした感覚が、僕は大好きで、この「啓蟄らしいお弁当」の隠れた主役だ。

一方、旬の訪れとともに「カツオ」の時期が始まる。今回は、「初カツオの竜田揚げ」がオイスターソースと五香粉とともに、華やかに彩る。そこから「蛤(はまぐり)」「たけのこ」「菜の花」に「ホタルイカ」が、これまた香りを纏って、お弁当を彩るのだ。その彩りと先ほどの玄米のバランスが素晴らしい。そして「ごぼう」「菊芋」といった地中奥深く根付いた食材が、春を待つかのように、ようやく食べられる時期が訪れる。

虫出しの雷
立春をすぎて初めての雷を「虫出しの雷」と言い、俳句の季語でもあります。雷の音にビックリした虫たちが目を覚ますからでしょうか。

いよいよ3月20日に「春分」を迎える。春はすぐそこだ。

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