松田 龍太郎

食業プロデューサー 2015〜 慶應義塾大学SFC三田会代表 2022〜 東北芸術工科…

松田 龍太郎

食業プロデューサー 2015〜 慶應義塾大学SFC三田会代表 2022〜 東北芸術工科大学 企画構想学科 准教授 2022〜 慶應義塾大学院 政策・メディア研究科 修士課程在学 「人と食の接点を、より良くする」をコンセプトに、食に関する企画・プロデュース業を営む。

最近の記事

包む、食材、パッケージデザイン。

2024年4月がスタートした。 東北芸術工科大学も3年目となる。 大学も授業シラバスを作り上げ、その地図をもとに 船出を起こすのだが、その地図の中には、いくつか「課題」をもうけ ゲームのように、ひとつひとつクリアし、階梯する仕組みを設けている。 今回の課題の中で、表題のあるような 「包む」「食材」「パッケージ」を検討するものを考えることになった。 お題はこちらである。「EARTH FOODSのパッケージデザイン」 [お題内容] 25個のEARTH FOODSの中から

    • タイ・バンコク食日記 23/09/05

      タイは、バンコクに来ております。 訪問の理由は二つ。 一つは大学業務としての派遣と、食関連案件のリサーチです。2016年以来、なんと7年ぶりとなりました。 その中で、フードコート、特にイートインの状況をリポートさせてください。 まず大きく変わったのが、店内イートインのデフォルトの変化です。特に「企画が強い飲食店」は店内飲食はほとんどなく、フードコート、イートイン側のスペースがほぼ満席という事実が印象的です。ほとんど店内に人がいない苦笑。一方、カップルから大人数まで、ワイ

      • ダイスケさんがおっしゃること

        「今週は、リュウタロウウィークだね」 GW前に中山ダイスケさんが、 スケジュール帳を見ながら、僕に話しかけた。 ダイスケさんとは、二つの環境で お世話になっている。 一つ目は、デザイナーとして。 二つ目は、学長として、だ。 今回は二つ目、学長として 僕が担当している二つの授業に 講師として参加いただきました。 一年生の授業。 「なぜ山形に芸術工科大学が生まれたのか」 「ダイスケさんが学長としての役割」 実は、なかなか学長として学生に対してこういうような内容で話をする

        • 問題を作ることと、新しいゼミ生を探すこと。

          僕は問題を作ることが好きだ。 実はQ&Aで、Qが一番難しいと言われています。 僕がQで、一番悩んだのが「(だいぶ実績がある、憧れの)目上の人に対する質問」です。僕はQの裏側にある「解答」を求めていたことに気づきます。 そのQの場だったのが「スクーリング・パッド」でした。今は無き、世田谷ものづくり学校2階で実施された社会人学校です。僕はデザイン・コミュニケーション学部2期生で、まだNHKで報道カメラマンをしており、東京勤務だった頃です。 その時に、学長だった元IDEE/流

        包む、食材、パッケージデザイン。

          白米は多い方が良いのか?

          白米は多い方が良いのか?

          例えば、眠たくなるとする。

          目を瞑ると、ふと、皆が寝静まった 海外旅行中の、ジェット機の中の様子を思い出す。 僕は、会社で使っていたラップトップを開き ただひたすらに、渡航日記を書き連ねていたことを 先ほどまで書いていた、そんな現実を思い出す。 あの時は「寝る暇もなかった」んだ。 眠たくなる。 つまり、身体が欲しているということ。 起きることに「限界を感じる」から、眠くなるのだ。 「限界」とは「限りある現在」であり、 過去も未来もとめどなく、一瞬で消え去り、 全てが止まることを意味している。

          例えば、眠たくなるとする。

          そうだ。雲の上に、行こう!

          起業してから早10数年。 仕事をはじめ、遊びで海外に行くなど 遠くにいくことを飛行機で慣れてきた一方で、 一時期、飛行機に乗っていること自体、 怖い時期があった。 ちょうど脳の手術が終わった後かもしれない。 なぜなら「人間の生命」「死」を 初めて意識したときだ。 「飛行機は落ちるかもしれない」 そういう瞬間がくると、 出来るだけ地べたを這いつくばっても 遠回りしても、目的地に向かおうとする。 しかし乗らざるを得ないこともある。 そうなると、リスクはできるだけ避けた

          そうだ。雲の上に、行こう!

          Z世代、若人たちと原点回帰。半学半教、そして教師になる。

          本日より山形県山形市にある東北芸術工科大学より デザイン工学部企画構想学科に准教授として採用となりました。 関東以北、唯一のアートとデザインの大学の、 教員として活動できること、とても感慨深いです。 大学教員、僕にとっては、大きな一歩です。 両親が学校の先生だった自分は、「日常にある当たり前の風景」で、 夏休みは両親と過ごしたこともなかったです。 唯一の思い出としては、幼い頃、心臓病で生まれ、手術した際に、ともに青森市の病院に50日、母親が付き添い、6歳児のとき体験し

          Z世代、若人たちと原点回帰。半学半教、そして教師になる。

          44歳にして、初めての市長選投票。

          実は大学入学に際して住民票を移してから、 おおよそ20数年ぶり、実は初めて弘前市長選の 選挙に投票する権利を得ている。 今回、現櫻田市長他3名が立候補し、 この3連休の際に「弘前市長選挙公開討論会」がオンラインで実施された。(まだ観れるので、弘前市民の皆さん、ぜひどうぞ!) https://applestream.jp/ 今回4名とも、行政出身者で具体的には財政についても 議論が及んでいたが、現有では櫻田市長の1期目の政策が やはり手堅いと感じた。 だがらこそ今必要な

          44歳にして、初めての市長選投票。

          【クローズアップ】日本の食、地域の食をプロデュースする若きリーダー 松田龍太郎

          2015年の記事だけど、とても丁寧に書かれた記事で、僕もたまに読み返します。記事としては株式会社oiseau代表だけれども、ここから一気に食の仕事に転化していきます。2015年7月の記事なので、じゃっかん内容にブレがありますが、ご容赦ください。 ************* 株式会社オアゾの代表取締役として常に日本各地を飛び回り、たくさんの人と会って話し、様々な食材や加工品、飲食店のプロデュースに携わる松田さん。最近では「日本パイ倶楽部」の代表理事(※現在 理事 、パイ文化財

          【クローズアップ】日本の食、地域の食をプロデュースする若きリーダー 松田龍太郎

          居酒屋運営の主要14社、コロナ前比で1356店が閉店 ”保守的”な店舗政策続く

          memo(東京商工リサーチより転載記事となります) 新型コロナ感染拡大から2年が経過した。この間、消費者の生活様式が大きく変化し、居酒屋チェーンの上場主要14社は店舗撤退が止まらない。14社の運営店舗数は、コロナ前の2019年12月時点で7200店あったが、2021年末は5844店と1356店(18.8%減)減ったことがわかった。  2021年10月以降、緊急事態宣言の解除で段階的に酒類提供の制限は撤廃された。だが、大人数での宴席が行えないなど、コロナ前に回復するには厳し

          居酒屋運営の主要14社、コロナ前比で1356店が閉店 ”保守的”な店舗政策続く

          先日「京都に芸大あります?」って話をしたら、「#京都造形芸術大学(現在の #京都芸術大学)」と「#京都市立芸術大学」があることに気づいた。。そうか「京都造形芸術大学」は名前が変わっていたんだね。。

          先日「京都に芸大あります?」って話をしたら、「#京都造形芸術大学(現在の #京都芸術大学)」と「#京都市立芸術大学」があることに気づいた。。そうか「京都造形芸術大学」は名前が変わっていたんだね。。

          海の風景が変わる時、食文化も変革する。「食」が解答方法だとすると、問題は「異分野」にある。

          今日は、海の風景(風車?)の話から、これからの食文化の動きを考えてみたいと思う。 **** ヨーロッパ・コペンハーゲン空港に降り立つとき、ふと窓の外に目をやると、海の中に、たくさんの風車を見たことがある人がいるとおもう。 洋上風力発電。現在、原子力発電もさることながら、日本で再生可能エネルギーを増やす切り札として、洋上風力が注目されています。 海の上は陸上よりも安定した強い風が吹くため、陸よりも大きな風車を設置できるメリットがあるほか、天候に左右されやすい太陽光や陸上

          海の風景が変わる時、食文化も変革する。「食」が解答方法だとすると、問題は「異分野」にある。

          メモ:緊急事態宣言 第一回:20年4月7日~5月25日 第二回:21年1月8日~3月21日 第三回:21年4月25日~6月20日 第四回:21年7月12日~9月30日 まん延防止等重点措置 第一回:21年4月5日~9月30日 第二回:22年1月9日~2月20日

          メモ:緊急事態宣言 第一回:20年4月7日~5月25日 第二回:21年1月8日~3月21日 第三回:21年4月25日~6月20日 第四回:21年7月12日~9月30日 まん延防止等重点措置 第一回:21年4月5日~9月30日 第二回:22年1月9日~2月20日

          都市の可視化をすることを、マトリックス化すると、既存のインフラの集合体と気づく。空調、厨房機器、食材。日本の都市は、地方や世界から届くもので出来上がっているといえるかもしれない。

          都市の可視化をすることを、マトリックス化すると、既存のインフラの集合体と気づく。空調、厨房機器、食材。日本の都市は、地方や世界から届くもので出来上がっているといえるかもしれない。

          規格外野菜は、フードロスを救うのでは?の裏側

          先日、無事に大学の秋授業が終了した。あとは最終評価のみ。 そして、現在サポートしている地方でのプロジェクトにおいても佳境。いよいよ最終発表と、さらにR4年、すでに来年度の事業者選定に入る状況。コロナ禍が続いている中では、皆さんの意気込みを感じている。 *** 東京で暮らしていく中で、SDG’s観点において、「規格外野菜は、フードロスを救うのでは?」ということに、すこし敏感になっています。 もちろん「規格外野菜の廃棄(隠れ食品ロス)」問題も実は見過ごせないし、そこをビジ

          規格外野菜は、フードロスを救うのでは?の裏側