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タイ・バンコク食日記 23/09/05

タイは、バンコクに来ております。

訪問の理由は二つ。
一つは大学業務としての派遣と、食関連案件のリサーチです。2016年以来、なんと7年ぶりとなりました。

その中で、フードコート、特にイートインの状況をリポートさせてください。

まず大きく変わったのが、店内イートインのデフォルトの変化です。特に「企画が強い飲食店」は店内飲食はほとんどなく、フードコート、イートイン側のスペースがほぼ満席という事実が印象的です。ほとんど店内に人がいない苦笑。一方、カップルから大人数まで、ワイワイガヤガヤと店外で食べるのが、タイ文化に似合うだと感じました。朝から晩まで人が途切れません。

それに並行して、軒先でのライブ感が強いテイクアウトコーナーの賑わいがすごい。日本であれば、デパ地下の食物販がテイクアウトコーナー化し、その場ですぐに作られるフレッシュなフードが好まれています。見せ方もさることながら、味も格段とグレードアップし、非常に食べ応えがある内容です。

またテイクアウトコーナーで気になったのが、照明の数の多さです。圧倒的すぎて、少し唖然としましたが、なによりも明るい。だから圧倒的に賑やかな雰囲気を醸し出しています。 

しかし7年での変化で一番感じたのは、日本の価値の低下です。すでに日本から多くのFC展開する飲食店も多く、例えば物販においてもセブンイレブンは、徒歩圏内に数店舗乱立する有様で、「日常化」しています。つまり、高付加価値として提供されたものが、だれにでも延べなく提供されたからこそ、価値の低下を招き、いわゆる中庸的な価値を提供することに慣れてしまった感覚に陥ります。


それを価値の低下として捉えるべきなのかというと、一方で、コロナ禍以降、海外にチャレンジする人たちがまだまだ少ない。今の状況かデフォルトだとすれば、少し由々しきことかなと、勝手に思います。

ふと2000年初期、ヨーロッパを旅した時に、イタリアミラノのGUCCIで日本から訪れた日本人がショッピングしたことを思い出しました。多くの日本人が当時のレートで世界各国を旅し、いろいろな価値観に触れてきました。その後、9.11、東日本大震災、コロナと圧倒的に国内に目が向き、「インバウンド」という視点で、いつのまにか、内需拡大に転換し、多くの商業施設、商品開発、地方創生の時期を2010-2020と過ごしてきました。

タイ・バンコクという場所での感覚で話をすると、もはや日本を見ておらず、日本の価値を日常で活かすという視点になっている感覚でしかなく、より高付加価値を提供するには、相当ハードルがあると感じます。

まだまだ書くべきものがありますが、勢いのまま書きました。少し訂正することになりますが、いまの感覚を大事にしたい。

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