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会社の10年後と「直販型農家/卸売農家」の相関性

僕が尊敬している、茨城の「久松農園」久松さんのSNSを見ていて、まさにと思ったことが、これからの10年に関わっていくのかもと思い始めたのでメモります。

【情報空間で「目立つ」農業が「主たる」農業ではない】
こういうパレートの法則は,別に農業に限ったことではないんですね。就職活動などで,小売をやっている会社は知名度が高いのと同じです。農業に関しては,直接販売だけで規模の大きい経営をしている農業者はごくわずかです。
「情報発信で他と差別化して繁盛」というショーバイのやり方は,原料の生産体である農業という仕事においては,限界があることを知る必要があります。

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確かに、BtoCは、販売のための「発信量」は、売り場、スタッフ含めて多いと感じています。

いま、とあるプロジェクトで神奈川県内の青果、食肉、鮮魚の生産者をまわり、ヒアリングすることをしています。その中で感じたのは、農家は「発信」が生業ではなく、発信すべきための「商品=生産するもの」であることが生業としているということ。だから「小売」「EC」などの直販には興味はあるが、実質その部分は、その道のプロに任せたほうが良いと思っているし、そこでの売り上げと、生産して卸しをする売り上げが上記のパレートのように反比例するのです。

例えばマルシェ。マルシェに出店するために、前日に準備をして商品を取り込み、現場で準備することがほとんど。当日は営業時間中はずっと店舗に張りつき、終了次第撤収。(場合によっては懇親会)。そして産地にもどると2日前の状況に戻り、生産現場では、手間がかかる。。これで3日は使用してしまうのです。

もちろんマルシェに出店しなければ、その3日分は、卸であれば売り上げにつながる、その感覚が、現場を大事する生産者の思いだと思います。

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今まで八百屋事業をやってきた僕にとっては、この感覚を大事にする農家、生産者と付き合っていきたいと思っています。実は、以前経営していた八百屋では、当初9割以上の農家さんと対面でお会いしたことがなく、これまでのやりとりの延長線上で、取引をしていました。だから、その産地、その人の状況といった情報は全くなく、手に入るのは、仕入れでやりとりしていたスタッフの情報のみでした。そのスタッフ達もまたほとんど農家に行ったことがなかったのです。だから、八百屋事業を手放したとき、オアゾの、飲食コンサルと天秤をかけた時、思いきって手放したんだと感じました。

手放してからはや3年。いまその手放した八百屋は、さらに別事業社の手に渡り、その事業者も知り合いのものとなり、名前は残っていますが、やっていることは全く異なるものになりました(もちろん八百屋は八百屋ですが)

そして飲食コンサルは、引き続き継続しておりますが、10年前に立ち上げた会社事業とは異なり、すっかり様変わりしている状況からすると、2020年は、さまざまな状況をうみながらも、新たなステップのタイミングなんだと感じている自分がいます。けれど、新たなステップは「あさって」からは訪れません。当たり前に、目の前に見えている線路に乗っかって走っていくことにはかわりはありませんが、3年、5年、10年というすこし長い道のりが見えてきて、そこにかける時間と労力こそが、今後大きな仕事を、社会に対して提供=プロデュースできるのだと感じ始めています。

情報発信が多かったこれまでの事業体から、情報の扱い方を変化させながら、新たな時代に対応していく様こそ、実は、この農業パレートで見ることができる性質に近いのだと思う。


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