書くことが「好き」の考え。 2
書くことが好きである。
前回のnoteで創作的な「書く」について考えたので、今回はもう1つ、物理的な「書く」についてぼんやり考える。
物理的な「書く」とは
物理、というよりはアナログ的な意味での「書く」、ひとまず紙とペンで文字を書くことを指すが、紙はノートでも手帳でも良いし、ペンはボールペンでもシャープペンシルでも鉛筆でも良い。
仕事上でも書類等々を手書きすることも多いのだが、今回それは除いて、趣味的に書いているものから考えていきたい。
日常的に書いているもの、使っているもの
現状、日常的に、趣味的に書いているアナログものとしては、
・手帳…スケジュール管理
・日記…5年手帳
・ノート・メモ帳…野球メモ&記録、買ったりしたもの、旅メモ(近場、遠征)
と大きく分けて3種類を使い分けている。
ただノート・メモ帳についてはそれぞれの用途で分けているので、冊数にすると結構な数になっている。
書くツールとして日常的に使用しているのは
・ボールペン…油性よりゲルインク派
・シャープペンシル…普通の0.5も使うが、芯の太い鉛筆シャープもよく使う
の2種。
使っているものをひとつひとつ取り上げていくとキリがないことに気が付いたので、この場では単純に『なぜこんなに使い分けるほど書くのが好きなのか』を考えようと思う。
アナログに書くことが好きな理由
・手書きは「自由」
PCやスマホでの入力自体は非常に便利であることは間違いない。カタカタポチポチスッスッで大抵の文字や文章を打ち込むことが出来るし、設定を選べば色々なフォントや文字色、レイアウトも自由自在である。
ただちょっと待ってほしい。
断言は出来ないが、「設定の操作」を挟むことで自由への若干の回り道が生まれている気がする。
対して、手書きはどのようにも書くことが出来るという点では自由度が高いと言えるのではないだろうか。
ノートにガリガリと書きながら、その場その場でサイズ、行間、文字幅、改行、等々、思いのままに変えながら進めることが出来るのは、手書きならではの部分かと思っている。
勿論Officeガチ勢の人たちならショートカットキー等を駆使して魔法のようにデザインやレイアウトを手早く自由自在に組み立てていくことが出来ることは知っているし、手書きで思いのままに書き進めても最初と最後で思いもよらないとっ散らかりが出来上がっていることも非常にしばしばある。
その辺りは経験やらセンスやら計画性やらの問題なので、ひとまずここで述べておきたいのは、その場の思いつきで如何様にも作ることが出来る自由さが手書きにはある、という考えである。
・好みの色や素材を選ぶ、集める楽しさ
色々と書いているうちに自分の好きな感じのペンやノートなどがある程度傾向として固まってくるものである。しかし同じインク色名でもメーカーによって微妙に色が違ったり、同じメーカーのノートでも様々な種類のデザインがあったりで、あれもこれも試してみたい、使ってみたいと収集心をくすぐられ続けている。
また、「このノートにはこのペンで」「この項目はこの色で」等々、それぞれの用途で組み合わせを考えるのも楽しい。
組み合わせを考えるにあたり、また新しいペンやノートが必要になることもあり、その度に部屋に文具が増えていくことも非常にしばしばあるのだが、それも含めて楽しいのである。
・「残す」「残る」の実感
アナログ的に書くということは、それと同時に書いたノートなりメモ帳なりがその場に残るということになる。
デジタル的なものでもデータという概念として、環境があれば見たいときに見ることは出来る。が、記録媒体やインターネット上のコンテンツが不変かと言うと必ずしもそうとは言い切れない。やれSDカードが何処かへ行った、古いスマホを処分した、ブログやホームページの母体がサービス終了した、等々の事象は往々にしてあるし、PC自体も数年で買い替えの必要が生じることがあり、バックアップや引継ぎをミスってしまうとこれまで書き溜めていたものが行方不明になってしまうことも非常にしばしばある(それで高校時代に書き残していたものがごっそりいなくなった)
その点、物理的なノートなりメモ帳なりは、捨てさえしなければ無くならないし、書けば書く程残り続けるので、溜まれば溜まる程「あぁ、これだけ書いてきたんだなぁ」という実感に繋がりやすいのではと思う。収納をキチンとしていれば、書いたものを読み返したり振り返ったりしたいときにすぐに取り出すことが出来るし、前年度からの更新で「アレどうやって書いてたっけ」となってもすぐに取り出して確認することも出来る。
とはいえ、現在のようにノートやらメモ帳やらをガシガシ使い始めたのはここ数年の話なので、溜まれば溜まる程のデメリットが生まれてくるのはもう少し後になりそうな気がする。
・「書き心地」という概念
アナログ界隈ではよく聞く「書き心地」という言葉だが、実際それが何を意味する言葉なのかとなると、未熟者の自分には今のところ答えを用意することは出来ていない。
ただ何となく思い浮かんでいるのは、紙の素材や加工と、それに対するペンのインクや芯の出方、色の乗り具合等々、自身の筆圧も含めた道具同士の相性なのかなとは思っている。
そういった自分なりの「書き心地」を求めて、先に述べた「好みの色や素材を選び、集める楽しさ」にも繋がっていくのである。
好きの数だけ理由がある(いつもの)
ひとまずぼんやり思い浮かんだのはこの辺りだが、以前のnote記事でも書いたように『好きな人の数だけ好きな理由がある』と信じているので、これが全てだとは思っていない。
ちなみに、note記事を書くときは主にスマホやPCのメモ帳にある程度の下書きをしているが、その前のアイデア出しとかはメモ帳に手書きしていたりもする。
アナログとデジタルどちらが良いかという問答をするつもりもないので、いい具合に組み合わせて使っていけるのが一番良いよね。
というわけで、また次の記事のためのアイデア出しをするためにノートを開こうと思う。
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