見出し画像

ノーファインダーの景色

カメラを持って街を歩く。

カメラを構えず、
液晶モニターを見ず、
ノーファインダーでシャッターを押す。

すると、思いもかけない写真が撮れたりする。

構図なんて考えていない。
手ブレ、ピンぼけ、上等。
気の向くままにシャッターを押す。

撮った写真を見返す。
なかなかおもしろい。
どうしてだろう。
たぶん自分の周りの風景なのに見ていなかった景色だから。
自分の視線では捉えていなかったものだから。
ただただ偶然に撮れた写真だから。

無意識が切り取る風景。
シャッターを押す指は、それでも何かを感じているはずだ。
「気の向くまま」ってことは、自分の「気」は何かに向いている。

「考えるな、感じろ」か。
独りよがりで自己満足だけの写真かもしれないけど、それでもいい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?