#8 スモールサイドゲームの人数がゲームに与える影響とは?人数設定別オーガナイズの効果の検証
割引あり
現場でよく行われるトレーニングである
スモールサイドゲーム(Small Sided Games: SSGs)。
時間・人数の管理が比較的容易なことから、ピリオダイゼーションの中でもよく扱われます。(ピリオダイゼーションについては下記2冊読めば理解が進みます。名著。)
ある程度手軽にできる一方で、人数の設定やコートサイズなどのオーガナイズに困ることもあるのではないかと思います。
この記事では、人数の変化がゲーム様相にもたらす変化について検証した論文をもとに、スモールサイドゲームのオーガナイズの目安を検討しました。
スモールサイドゲームがなぜ育成年代に勧められるのか
JFA(2017)は5vs5(4vs4+2GK)を
サッカーのゲームの様々な要素を含む最小単位とし、重要視しています。
先行研究では、
人数が少ないほど高強度の運動割合・個人のプレー回数が増える(Katis and Kellis,2009)ことから
高強度の運動下で個人技術を発揮することを目的としたTRに有効(Jones and Drust,2007)であるとされています。
JFA(2017)は、特にU-14年代では
高強度・トップスピードの運動下で 技術を発揮するためのトレーニング
が必要であると言っています。
これらのことから、U-14のような年代では特にスモールサイドゲームが重要である可能性が考えられます。
しかし、スモールサイドゲームと言っても、人数やコートサイズ、ルールなどはかなり多くの選択肢があります。
今回紹介する論文では、
コートサイズ:縦40m、横30m
人数:3vs3+2GK, 4vs4+2GK, 5vs5+2GK
と、コートサイズを固定することで人数の変化がゲーム様相に与える影響を検証しています。
論文紹介
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