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未経験でシナリオライターになりたい、あなたへ

※最後にシナリオライター募集書いといたので、よかったら見てください。

私も一時期シナリオライターとして経験を積みたいと思って、色んな企業に応募していました。
でも未経験ってどこも採用してくれないんですよね…。つらい。

そんな中で、現在シナリオライターの採用可否を出している立場として、
フリーランスでシナリオライターになってから苦労した立場として、
「どういう人なら採用するの?」
ってお話を書きたいなと思いました。

■どの業界が狙い目?

そもそも。
大手も中小も、ゲーム会社では基本的に実績のある人しか見ません。
エージェント使おうが、掲載求人に応募しようが、面接すらしてもらえません。
下請け企業に営業かけて認めてもらえれば孫請けとしてコンペ参加の相談貰えるかもしれませんが、それも本当に一握り。
(ちなみに、コンペ参加できるようになるまでにたくさん営業かけたりしなきゃいけません。結構精神力いります。)

そこで、未経験でも入りやすいのは…
現在私も仕事をしているYouTube業界が最有力候補だと言えます。
大手が運営しているチャンネルもあれば個人で運営しているチャンネルもあり、ボリュームは様々ですが、漫画広告も含めて案件は多いです。
今では様々な企業がYouTubeの企画に乗り出しています。
(参入しやすい分、一部ではありますが悪意をもって報酬を支払わないチャンネルもあるので気を付けてください。)

YouTube案件の何がいいって、
公開されるまでが早く募集も多いために実績にしやすいんです。

■YouTubeのシナリオって?

漫画広告動画、アニメ・マンガ動画にはシナリオライターがいます。
(あの広告ちゃんとライターいたのか…って仕事貰った時に思いました。)

実際なにすんの?って話ですが、多くのチャンネルは
①テーマが送られてくる②テーマを元に起承転結を作る③フィードバックを元に修正④シナリオに起こす⑤フィードバックを元に修正
の流れになっています。
クラウドワークスで流れ書いてある企業多いですが、基本はこれです。
3000~6000字くらいの案件が多いですね。
(ちなみに漫画広告は、商品を指定されてLPをもらい各成分や口コミリサーチなどを行った上でシナリオを作ります。上記「テーマ」部分が「商品」になっていると思ってください。)

チャンネルや企業によってはわりとやりたい放題なところあるみたいですが、基本はディレクションする人間がいます。
スケジュールの握りや分からないことはディレクターに聞けます。

■どうやったらなれるの?

クラウドワークスやランサーズには案件が多く転がってます。
そこから応募をして、ほとんどの場合テストを受けて採用可否が出ます。
(余程悲惨なシナリオじゃない限りはどこかしら引っかかると思います。)

また、YouTubeにアップされている漫画動画やアニメ動画などの概要欄にある制作会社や連絡先に直接連絡をしてみてください。

■何が評価されるの?

まず前提として、最初からすごい能力を持っている人を採用するわけではなく…。
そもそも企業側もそこまでのレベルの人間がすぐに来るとは思っていません。
では何が評価されるのか?

①起承転結が何か理解している
シナリオライター目指していて起承転結が何か知らないとさすがに採用されないので、知らない人は調べてください。

起:事象が起こる
承:転へ向かう要素/組み立て
転:話を大きく動かす事象が起こる
結:話の着地点

大まかに書くとこのようになります。
(かなり曖昧な書き方してます。)
ここに沿って書かれているかどうか、が一番最初の評価ポイントです。

例えば、話を大きく動かす事象が結にきている人もいます。
やりたいことは分かるんです、最後にどんでん返ししたいんですよね。
でもそれはしっかり理論を学び、理解し、書けるようになってからすることなのでまずは基礎を学んでほしいです。
大体このように狙ったシナリオを作る人は、起承転までもはちゃめちゃで何を言いたいのか分からないストーリーになってます。
(このやり方する人、テスト5人中2人もいた…。)
まずは基本に忠実にいきましょう。

②フィードバックに対応できる / 意思の疎通が取れる
並列しましたが、わりとこれで落ちる人います。
そもそも「YouTubeだからと舐めている人」や「言ったことが理解できない人」は採用できないんです。
なぜか?
シナリオライターは単独プレイではないからです。
チームで作っているからです。

もちろん、フィードバックを出す人間が必ず正しいわけではありません。
疑問に思ったら素直に質問してみてください。

ただし、こんな人がいます。
「私の作ったものは絶対面白い!あなたの意見は聞きません!」
こうしてフィードバックを聞かずに貫き通す。

率直に言います。そんな人は成長しません。
そして既存の制作チームの輪を乱すため、どこに行っても採用はされません。

まずは聞きましょう。そしてやってみましょう。
やってみて違うと思ったら、分からなくなったら、「これってどういうことですか?どういう意図ですか?」と聞きましょう。

③熱意がある
「結局それかい!」って思われるかもしれないですが、正直真理だと思ってます。

未経験でなりたい人なんてごまんといます。
その中で、あなたの作品が輝いていれば簡単に採用になるでしょう。

でも世の中そう甘くないんです。
自分では”面白い”と思っていても、不採用になってるってことは”つまらない”んです。
そんな有象無象の中で、飛びぬけるためには結局「熱意」です。

実際にあった例です。
とある未経験のシナリオライター希望者がいました。
業務経験はおろか、創作活動もしたことがなかったんです。
その人、今は私のチームに所属し切磋琢磨しています。
なぜ…?
実は、未経験なのだと面談で教えてくれた翌日に
「早速プロット5本作ってみました!見てください!」
と送ってきてくれたんです。
この行動力と熱意。無視なんてできないんですよ。
技術がなくても、この人なら成長しそうだなと思いますよね?
結果、この人は採用となって今に至ります。

「私、別にYouTubeやりたいわけじゃないけど仕事探してたし、とりあえず応募してみました」という経験者と
「私、全くやったことないけれどYouTubeでシナリオ書きたいし、たくさん学びたい!」という未経験者。
私は後者の方が採用したいです。
(まぁなんとなく応募した人は技術的な面で見ても不採用なことが多いですが…。)

■最後に

最終的に熱意ですよ、とか雑に見えること書いてますが…
私がフリーランスになりたての頃、実績もないのに営業かけまくっていて、とある企業さんが熱意に負けて大手のコンペに参加させてくれました。
(残念ながらコンペ通りませんでしたが…)
自分が採用する側になってみて、なるほどあの時はこういう気持ちだったのかと感じてます。

シナリオライターになりたい狂気を、思う存分発揮してください。
きっと素敵な案件に巡り合えると思います。


※※※※※
シナリオライター・ディレクターを募集してます。
これは私個人で書いてるプライベートな記事なので確実に採用テストまでいけるとは限りませんが、もし興味がある人はご連絡ください。
採用テストや面談があります。
東京都内出社可能な人が望ましいです。(Dは出社必須)
採用担当に確認して繋げられるようであれば繋ぎます。
(やり取りしていて採用できないだろうと思う方はお返事控えさせていただきます。)

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