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CS留学するにしても、応用情報技術者試験は役に立つ

私は、今はしがない学生ですが、入学前からコンピュータサイエンスの知識が多少ある状態でした。細々と勉強しながらソフトウェア開発で日銭を稼いだことがあるからなのですが、それはまた別の話。

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応用情報技術者試験の内容は結構実用的

東欧なんていう馴染みのない地域へCS留学するにしても、応用情報技術者試験が扱う内容は役に立つと感じました。留学先がメインストリームでなくても、コンピュータの分野は国境を超えて同じことを扱います。別の国へ行ったら科学のパラダイムが全く違うなんてことは稀有でしょう。

応用情報技術者試験は大学の基礎的な内容をコンパクトに色々、ざっと学ぶことができます。

基本情報技術者試験でもいいですが、試験内容はほとんど似たようなものです。

なんで留学先で勉強することをわざわざ勉強するのか?と考える人はここで引き返してください。あなたは十分に優秀なので、事前に勉強しなくてもいいと思います。

留学先でもできるだけ勉強のコストを上げないようにするのが私は好きです。以前にもこう言う記事を書きました。

留学中の学習の負荷が 0 -> 100になるよりは、事前に多少ゆるく準備しておいて、学習の負荷の変化が20 -> 60くらいの方が変化量が小さく、精神衛生上良いです。

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試験を受けるかどうかは勝手にしてください。私はIPAの回し者ではないし、権威的なものが好きではないのです。しかし。合格/不合格と言うバイナリ判定は人間のモチベーションの維持に効果的だとは思いますし、お金と時間、スケジュールに余裕があれば受ければいいと思います。

全部やるにはめんどくさい

応用情報技術者試験は3つの分野からなっていて、テクノロジ系、マネジメント系、ストラテジ系とあります。後半二つのマネジメント系、ストラテジ系は、IT業界でいう上流工程で知っていると良さそうな内容です。テクノロジ系は情報科学や工学の分野のことがまとまっていて、こちらの範囲はひと通り目を通す価値があります。

・基礎理論
・アルゴリズムとプログラミング
・コンピュータ構成要素
・システム構成要素
・ソフトウェア
・ハードウェア
・ヒューマンインタフェース
・マルチメディア
・データベース
・ネットワーク
・セキュリティ

この辺は大学ではComputer Systemなどの授業で習います。分野によってはそれ単体で一学期分授業があります。応用情報技術者試験用の本では、適度にまとまった形式で各分野に目を通すことができます。留学中に読んでもいいでしょう。

地図を持とう

いろんな分野を同時に学ぶのは正直結構辛いです。英語で新しい分野のことを習うのは、才能はいらないですが、慣れるのに時間は必要だと感じます。

各分野がどのように境界を持っているか、どういう内容を持っているか、どの程度の広大なものかをざっくり知っておくと吸収効率も精神的な負担も違います。自分の学習の立ち位置を理解しておくメタ的な視点を持っていくのが大事です。応用情報試験の範囲は解像度がそこまでないですが、頼りになる地図になります。

試験はどうでもいいから、もう少し詳しめ内容の本を読んでみたいと言う人には、個人的にはこの本がかなりお勧めです。分厚いのが難点ですが、興味ある人は読んでみてください。



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